こんなご時世、なかなかひと儲けとはいかないのなら、ちょっとした節約や工夫をコツコツと…。

セコかろうと意外と楽しみも見出せる!というワケで、好評の“意外と知らない”シリーズ。

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学割がきく学生をうらやましく思ったことはないだろうか。しかし、社会人でも学割を使える方法がある。それが“放送大学に入学する”ことだ。

放送大学は、生涯学習を推進するため、国が認可した通信制の正式な大学・大学院。

といっても入学試験はなく、入学料や授業料を支払えば、15歳以上なら誰でも入学できる。ラジオや衛生放送などで配信される講義を自宅で受講し、レポートを提出して単位を取得するので通学の必要もない。それだけに交通機関の学割はきかないが、学生証が発行されるため、様々な学割を受けることができる。

特におトクなのがパソコンソフトのアカデミック版(学生版)など。例えば『Office Professional 2013』の通常版は定価6万4584円(税込み)だが、学生版は2万5千円前後なので約4万円も割引になる。

在学期間が半年間の「科目履修生」と1年間の「選科履修生」、4年以上の「全科履修生」があり、例えば科目履修生の場合、入学金7千円+授業料1万1千円(1科目)で最低1万8千円の初期投資に。

卒業資格がもらえる全科目履修生の学費は約70万円で、最長10年在籍することができる。1年当たり約7万円で学割がきくのでこのあたりは利用の仕方次第だろう。

また、全科目履修生でなければ適用されない学割もあるのでその点は、注意が必要だ。

(取材・文/井出尚志、渡辺雅史、高山 恵[リーゼント])