釣り対決をするため、スポーツ報知に送りつけた挑戦状。人生初だが、子供の果たし状みたい? もっと仰々(ぎょうぎょう)しくすればよかったと後悔した週プレ釣り部

前回の走水アジ釣りで、偶然会ったスポーツ報知・釣り記者T氏との釣り勝負を目論む、週プレ釣り部。一体どんな対決となるのか!

***先日の釣行では、T氏の鮮やかな竿さばきに翻弄されつつ、船上で交わした親交により楽しい釣りとなった。最終釣果は仲良くドロー。

が、しかし、心の中にヤキモキした気持ちが残った。もっとこの人と釣りをしてみたい! この人が極めた釣りを見てみたい! そして編集K氏から煽(あお)られたわけではないが、この人に勝ちたい!

下船後、編集K氏と相談してリターンマッチを申し出ることに。これは大変なことになったと思いながらも「勝ったら歴史あるスポーツ報知の釣り面に歓喜のガッツポーズが載るのか?」と妄想しながら、その日は港を後にした。

後日、編集K氏からの提案でT氏に「挑戦状(釣戦状)」を出すことになった。挑むからには、正々堂々とフェアーに行ないたい。日時・場所・釣り物などの条件はT氏任せだ。

「早速、返事がきましたよ! 太刀魚で指定されました。なんか余裕がありそうな様子だったので、もしかしたら得意なのかもしれないですね」

数日後、もらった返信では、ルアーでもエサでもどちらでもOKとのこと。場所と船は神奈川県小柴港「三喜丸」だ。調べてみると「報知新聞指定船宿」。つまり、地の利まである完全アウェイということ。全力で勝ちにこようとしているようだ。

しかし、「太刀魚」と聞いて、思わず「しめたっ!」とほくそ笑んだ。というのも、前回の走水アジ釣りの直後に太刀魚釣りをやったばかりだったのだ。しかも、場所こそ日本海の能生沖だったが、釣果は80cm~100cmを25尾で大型は“指5本”(分の太さ)。

その時に使用したヒットルアーに盤石の信頼を得ていた。当然、そのルアーアクションやリズムが鮮明に記憶されている。いつもの内輪の楽しい釣りと違い、今回は同業者相手に「ライターの名誉と誇り」をかけた対戦。今までにないハイプレッシャーな釣りになるはずだが、内心アドバンテージを得た気持ちだったのだ。

太刀魚釣りのポイントは?

太刀魚釣りのポイントはその魚信(アタリ)の見極めだ。頭を上にホバリングしながらエサを食べる。つまり、エサを咥えてからも泳がないため動きがなくアタリが分かりづらい。

しかも常にエサを動かせていないとエサを口にしない。まずは竿先をやんわり上下させ、1秒ほど止めて、その僅(わず)かなもぞもぞした感覚を捉える。ただ、口先で突いているだけ。その後のフォール中の魚信や食い上げのふわっとした魚信を見逃してはいけないのだ。

また、探る幅は10~15mと幅広く誘うのがコツだ。手だけではなく、常に竿先への注視も必要でじわじわと体力も集中力も奪われる。派手さはないが、意外と根気が必要となってくるのだ。

もちろん、その魚信の感覚も覚えてはいるが、後半までもつれこんでしまうのは得策ではない。今回の勝負は早めに釣れるかが大事になってくるのかもしれない。…それにしても相手はどんな手を使ってくるのだろうか。

「太刀魚ってあの長い魚ですよね。勝負の方法について挑戦状に書き忘れたので、自分が決めて現地で発表しますね」

と、どんな勝負方法にするのかは編集K氏によって当日まで伏せられることに(というか、大事なところ忘れるな!)。先日の釣りでは、数もサイズも申し分なかった。数釣りになるのか、大型狙いか、どちらであろうと対応できるはず。そう思いながら、決戦当日を迎えた。

※釣り対決の様子は9月25日(金)まで毎週金曜日発売のスポーツ報知でも掲載!!

<タチウオ釣り・LTタックル(エサ釣り用)> ロッド:2m前後、7:3もしくは8:2の先調子が扱い易い。 リール:深場も狙うので小型の電動リールが便利 道 糸:PE1~2号まで オモリ:PE2号は60~80号、PE1号は40~60号、300gのジグでアピールも 片テンビン:40~50cm ハリス:6~8号、2~3m、1本or 2本針(タコベイトやワイヤーは使わない) エサ :サバ短冊(1.5cm×10cm)

タチウオ釣り・ジギングタックル> 今回は小型電動リールを使用したバーチカルジギング ロッド:SHIMANO  Jogburos B661R(ベイトロッド) リール:SHIMANO ForceMaster 400 道 糸:PE1号 リーダー:フロロ5号1m ジ グ:120~160g(シルバー、パープル、アカ金など、早潮はもっと重く)

(9月20日配信予定の第2回に続く)