実は栽培がとっても簡単で見た目も涼やかなパクチー

世界中の料理で活躍しているパクチー(英名:コリアンダー)。日本でもかつてのエスニックフードブームのおかげで、今やすっかり一般の食卓にも定着。

都内に専門店が次々とオープンするなどブームはさらに加速中の模様だが、そこで耳寄りなのがパクチーは女性から圧倒的な人気を獲得する超有能食材でもあるという。

本誌の取材でも、「あの爽やかな風味が食欲をそそります」(26歳・女)という意見を筆頭に「最近好きなコが増えている気がする。だから、いつもどこのパクチーがおいしかったか情報交換して、女子会は毎回違うエスニック料理店でやります」(26歳・女)、「合コンでエスニック料理店だったらテンション3割増し(笑)」(25歳・女)と、女性からのパクチーに好意的な意見はやたらと多かった。

女のコ、大・絶・賛!! パクチーを極めれば、安定のモテを獲得できるはず? 実際、飲食業界もブームを肌で感じているようだ。昨年10月にリニューアルオープンした東京・渋谷のパクチー専門店「ゴールデン・バーニング」の秋山悦男店長によると、「今年に入って女性客を中心に客足は急激に伸びていますね。『不思議なニオイの目新しい食べ物』という認識から、今ではパクチーは女性にとってひとつのスタンダードな食材になったのだと思います」とのこと。

では、そんなパクチーの魅力とは? 東京・経堂にある「パクチーハウス東京」の牛田うっしぃ店長の意見はこうだ。

「パクチーは最高のコミュニケーションツール。好きな人でも嫌いな人でも味の議論になるから、パクチーのおかげで会話がすごく盛り上がる。パクチーには食べ物を超えた面白さがあるんです」

会話の懸け橋になってくれる優れもの、とのことだ。デートや合コンで女のコを専門店に連れていくのももちろんアリだが、自分でパクチーを栽培して収穫していると、本気度がより高いように見られるかも…。そこでパクチーの自家栽培にレッツチャレンジ! 早速、園芸学に精通する恵泉女学園大学教授の藤田智氏に聞いてみた。

「種ではなく、苗を買って鉢やプランターで育てれば、他の植物に比べても簡単です。園芸店で手に入りますし、育て方も初心者向け。鉢やプランターに植えて、秋なら2日に1回水を与え、週1回液体肥料を与えれば1ヵ月程度で育ちます。一度収穫してもまた1週間ほどで育ちますのでどんどんと収穫できますよ」

素人でも簡単! 藤田氏いわく、若い男性の家庭菜園趣味は女性へのイメージアップにつながるらしい。無事収穫できたら、手料理にイン。これでパクチー男子度はさらにアップですよ!

(取材・文/武松佑季【A4studio】 撮影/辰巳千恵)