冷蔵庫に入れっぱなしの食品は、実際いつまで食べられる? 冷蔵庫に入れっぱなしの食品は、実際いつまで食べられる?

こんな経験はないだろうか? 開封後、冷蔵庫で長く眠らせていた食品。食べられるかな?と思って賞味期限を見ると、まだセーフ! …しかしっ!

その横に「開封後はお早めにお召し上がりください」との注意書きが。えーっ! 「お早めに」って、一体、いつ? 賞味期限範囲内だけど、おなかは壊したくないし。

意外に知らない、このような賞味期限の謎を解明すべく、週プレが食品メーカーに直接聞いてみることにした!

■一気に使い切れない食品の期限は?

まず気になるのは「一気に使い切るのは絶対無理」な食品。つい冷蔵庫に長く入れっ放しにしてしまうモノの代表格、バターやマーガリンの「お早めに」って、いつ?

「冷蔵保存していただいた上で、バターとマーガリンは開封後4週間以内のお召し上がりをお願いしています」(雪印メグミルク)

意外に短い! 料理男子なら使い切れるかもしれないけど、そうじゃないひとり暮らしの人はミニパックを買ったほうがいいかも!? では、ジャムは?

ジャムは冷蔵保存で3週間以内です。ちなみに、弊社の製品は本体に開封後の保存期間も記載させていただいておりますので併せてご確認ください」(アヲハタ)

これはありがたい心遣い!

ちなみに、これらを塗って食べるパンの開封後の賞味期限はどうなの? こちらも「お早めに」と書いてあるけど。

パンは基本的に開封しても『消費期限』までは問題ありません。消費期限が製造から5日以内の食品は賞味期限を表記しなくてもいいルール。パンは保存の利く食品ではないので、消費期限内にお召し上がりください(*注)。また、当社の団子や蒸しパンも“生もの”なので、消費期限は1日程度。風味が落ちるため、早く食べていただきたく『お早めに』表記をさせていただいてます」(山崎製パン)

*注「賞味期限」とは開封せずに、表示されている保存方法に従って保存したとき「おいしく食べられる期限」。「消費期限」とは開封せずに、表示されている保存方法に従って保存したとき「食べても安全な期限」のこと。

醤油は開栓後、冷蔵保存で1ヵ月以内

ここで再び、冷蔵庫の肥やしになりがちな食品に話を戻して…。他に、気になるものといえば調味料。正しい賞味期限を教えて!

醤油は開栓後、冷蔵保存で1ヵ月以内にお使いいただくと、風味を損なわずお召し上がりいただけます。当社の『いつでも新鮮』シリーズの醤油は密封ボトルを採用していますので少し長くなり、開栓後常温保存で90日間新鮮さが保てます」(キッコーマン)

さらに、気になる香辛調味料といえばチューブのわさび。これも使い切りにくい食品!

冷蔵保存した上で、チューブ入りわさびやからしなどは3~4ヵ月。ただし、チューブ入りしょうがは1ヵ月以内を目安にお召し上がりください」(エスビー食品)

しょうがだけ1ヵ月と短い理由は?

「しょうがは素材の特性上、変色しやすく風味が落ちやすいんです。わさびはそれ自体、抗菌作用も強く、比較的長く風味を保つことができるというのが理由です」

ではインスタントコーヒーや乾麺、牛乳の本当の賞味期限とは…? この続きは、発売中の週刊プレイボーイ43号「『開封後はお早めに』というだけで、誰も教えてくれなかった20品目の本当の賞味期限」にてお読みいただけますので是非チェックを!

(取材・文/宮上徳重)