アキバでは昨年、おでん缶の開発元がひっそりと撤退し、電気街の象徴だった「石丸電気」本店ビルが解体されるなど、ちょっと寂しいニュースが続いた。
一方で都心最大級の室内サバイバルゲームフィールドがオープンしたり、『刀剣乱舞』の物販イベントに約6千人が並び、行列がお茶の水まで延びたり、「松崎しげるの影」(松崎しげるをかたどった全体が真っ黒なミニフィギュア)が話題になったり、なぜか家系ラーメンが増加するなどの新しいトレンドも続々生まれた。
では、今年はどんなブームが起こるのか。その中から日本全国に広がっていくカルチャーはあるのか? 今、アキバで盛り上がりつつある最新トレンドをアキバ情報誌『1UP』の佐藤星生編集長に聞いたのが以下だ。
● 『競泳水着カフェ』 期間限定でこれまで4回開催されている「競泳水着カフェ」イベントはメイドカフェの進化系(?)。ハイレグ&フロントジッパーなどのセクシーなデザインの競泳水着を着た女のコたちが料理やドリンクなどをサーブしてくれる。もちろん、写真は撮り放題
● 『痛単車(いたんしゃ)』 女子高のバイク部を舞台にしたマンガ『ばくおん!!』は、2016年のアニメ化が決定し、バイクメーカー5社(ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキ、ドゥカティ)が全面協力。イベントも多くなり、来年は痛車ならぬ「痛単車」がアキバの街を埋め尽くすはず
● 『コンセプト・デリヘル』 体操服にブルマ姿の女のコといちゃいちゃできる「いちゃキャバ」や、巫女(みこ)さん姿の女のコが手でヌイてくれるデリヘルがアキバでは大人気。また、競泳水着の女のコが回春エステをしてくれるデリヘル・サービスなども始まる予定
● 『2次元ムチ体形』 ぽっちゃり体形とは微妙に異なる、アニメで描かれるような巨乳や巨尻を持つムチムチな女のコたち(もちろんリアル)のこと。アキバで行なわれているイベント「むちフェス」は、巨乳、巨尻コンテストの参加資格がバスト・ヒップ100㎝以上!
●『1kgステーキ丼』 肉が約600g、ご飯が約300g、野菜が約100g。総重量なんと1㎏のステーキ丼。1日5食限定だが、940円とめちゃくちゃお得。このステーキ丼を提供する「ステーキ・ハンバーグタケル」は大阪には数店舗あるが、東京進出ではアキバが初。アキバグルメの定番になる?
(取材・文/村上隆保 撮影/佐藤星生)