ウィーンのオペラ座の中。オシャレして行きたかった!

ジャジャジャジャーン♪ 音楽の都オーストリアのウィーンへやってきたよ♪

オーストリアはモーツァルトの故郷。神童は父とヨーロッパ中をコンサートでまわっていたため、旅によって感性が磨かれた一方、馬車生活が健康や成長に影響して低身長だったとか。

検死による判定では163cmだけど、152cmほどしかなかったという話も多い。私も旅してるし身長152cmだし…、モーツァルトとの共通点になんだか親近感。

ホーフブルク宮殿。ウィーンもまた美しい建築に溢れています

モーツァルトの像もたしかに小柄な気がする

そんなモーツァルトが18歳の時に作曲したカノンのタイトルは「Leck mich im Arsch(レック・ミッヒ・イム・アルシュ)」

日本語にするとなんと「俺の尻をなめろ」

ええええ!ちょ、モーツァルトがおヘンタイだったなんて尻ませんでした。親近感取り消し!!

天才には変わり者が多いって言うし、素晴らしい曲を作るモーツァルトがそうであっても不思議ではないよなぁ…。

と、まあ直訳するとヒドイですが、スラングで罵声(ばせい)的なものらしい。

モーツァルトは身内ウケするネタや卑猥(ひわい)な下ネタなんかも好きだったみたい。おぼっちゃまかと思ったら、意外とお茶目なオトコの人なのかな。

モーツァルト像。髪型が気になるなー。耳元のシガールみたいなクルクル気になるなー

ベートーベンも「なくした小銭への怒り」なんて曲作ってるし、クラシックの人たちギャグセンス高いのかも。

なんだかお堅いと思っていたクラシックの壁もとっぱらわれ、私は「ルミネ・ザ・よしもと」に行くような軽い気持ちで「オペラ座」へ向かいました。

(芸術オンチの旅人がユーモアを交えて表現しております。クラシックファンの方々のお怒りに触れませんように)

貫禄のオペラ座(ウィーン国立歌劇場)

やっぱりオペラは難解!?

私、クラシック音楽が好きなんですが、その日の演目はコンサートではなくオペラ「サロメ」でした。

過去に一度オペラは鑑賞してるんですが、その時は全然理解できず、なんだか暗くて死のシーンがあったという思い出だけ。もう一度見たら印象変わるかな? よし、再チャレンジだ。

オペラ座のチケットは高いものだと3万円近いものもある。旅人には敷居が高そうですが、ここはテクニックの見せどころ。

開演の2時間前に向かい、正面入り口は無視をして建物の脇にまわると、あるんです。立見当日券の売り場が。

看板のあるドアの中に立ち見当日券売り場がある

実は、ウィーンのオペラ座は立ち見席が567席も用意されていて、開演80分前になると販売されるのだ。なんとその価格、2階最後部やバルコニー席がたったの3ユーロ(約390円)。めちゃめちゃ太っ腹。スゴイよ、ウィーン!

劇場に入ると、立ち見席は手すりにスカーフを巻いてスペースを確保するのが暗黙のルール。

あとは3万円のチケットの人たちと同じ気分で「オホホ」と笑いながら開幕を待つのだ。

3ユーロの立見席

上からはオーケストラも見える

豪華絢爛なオペラ座の中

いよいよ幕が上がりここから約2時間、高らかな歌声が響き渡るオペラが始まった。

物語は「新約聖書」をもとにしたものだそうなのだが、この演目の見せ場「七つのヴェールの踊り」ではサロメが服を一枚ずつ脱いでいき…全裸に!

すぐに布をはおってたので一瞬だったけど、まさかヌードシーンがあるとはビックリ。

そして最後は狂乱したサロメが、預言者ヨハネの生首を抱きしめてキスをするという退廃的なグロさで幕を閉じた。

予習をしていったおかげで前回よりは幾分見れたけど、結局今回も理解はできなかったな~。足もしびれたし。

やはりオペラはなかなか難しい。

最前列でバレエを堪能!

せっかくウィーンに来たんだからと、次は自分が大好きなバレエを見ることにした。

実は私、小学生から高校生まで7年間バレエをやっておりました。運動神経がゼロのため上達も遅かったのですが、「白鳥の湖」では手をつないで踊る四羽の白鳥を演じたこともありまする。だから、ちょっとバレエには熱が入る。

今度は、人気が高い1階の立ち見席4ユーロ(約520円)を求め、私は立ち見席販売開始の3時間前に向かいました。

並んでいたのは、椅子持参の常連ぽいおばちゃんひとりだけ。どうやら早すぎたようだ。でも、その甲斐あって最前列をゲット!

おばちゃんやおじちゃんと一緒にチケット売り場に並ぶ。若い人たちは結構ギリギリに来ていた

いよいよ幕が上がり、オーケストラの曲とともに繰り広げられる美しいバレエが始まる。

「リーズの結婚」という初見の演目だったけど、明るく美しく可愛らしく、ファニーなシーンもあり、ハッピーエンド。とても見やすくて大満足。素晴らしい。

4ユーロで見させて頂くには申し訳ないほどの空間と内容を存分に楽しんで「ウィーン最高!」とバレエの踊りのように手をパタパタ広げ、つま先立ちで帰った。

カーテンコール

ところでこのオペラ座、昨年公開された「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 」の舞台ともなりました。

映画では、オペラ上演中にトム・クルーズが幕を切り裂いたり、銃をぶっぱなしたり、屋根の上を走ったり、だいぶ好き勝手なことやってますが、客席からは見れない舞台裏も見れたりするのでオススメです!

さて、旅人マリーシャの次なるミッションはプラハ国立オペラ座で「白鳥の湖」を見ること! その運命やいかに?

東欧芸術対決・後編に続く!

【This week’s BLUE】オペラ座前の青信号。手をつないだサインがとても可愛い。

●旅人マリーシャ平 川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、Sサイズモデルとしてテレビやwebなどで活動中。バックパックを背負 う小さな世界旅行者。オフィシャルブログもチェック! http://ameblo.jp/marysha/ Twitter【marysha98