女性の指でもプラシーボ効果の応用で口説きに使える! 女性の指でもプラシーボ効果の応用で口説きに使える!

新年早々、週プレNEWS編集部のタケダが記者に息巻き、まくしたてた。

タケダ 男女の口説きテクって永遠の悩みじゃないですか。見つけたんですよ、飲み会なんかで間違いなくうまくいく方法を!

―というと?

タケダ 名付けて、“プラシーボ口説き”と自分では呼んでるんですが、お気に入りの女のコの飲み物にスポイトで水を垂らしてこう言うんです。

「今、媚薬入れたから飲んでみてよ」って。入れたのは水なんで、媚薬の効果は実際ないわけですが…。でも、しばらくすると女のコの方からしなだれかかってきてですね。「なんか身体、火照(ほて)ってきたみたい」とか言ってくるわけ。

―で、その後は?

タケダ フフ、言うまでもないじゃないですか~。

言い方も目つきもヤバいが、そもそもこいつ、日常的にスポイト持ち歩いてるのか、キモッ! …という感想はさておき、まずは“プラシーボ”とはなんなのか? 『マンガで分かる心理内科』のアニメが大人気を博した心療内科医院「ゆうメンタルクリニック」のゆうきゆう院長に話を伺ったところ、こう解説してくれた。

「正式には“プラシーボ効果”と言われるものです。病は気から、イワシの頭も信心から、という言葉にもあるように思い込みの効果というものは時に大きな力を持つものです。プラシーボ効果は、偽薬によって病気がよくなってしまう現象。実際に薬を使わなくても体が勝手に薬を使ったかのような反応を示すようになることです」

ちなみに、タケダが使ったテクニック(?)は、どれほど実用性があるのだろうか?

「内容だけ見れば、まさにプラシーボ効果と呼べます。ですが、その言葉だけで女性が積極的になったとは言い難いかもしれません」

見方を少し変え、世のナンパ師たちはどうしているのだろう? 数々のヤリチンの口説きテクニックをまとめた『ヤリチン専門学校~ゼロ世代のモテ技術~』を著書に持つ尾谷幸憲(ゆきのり)氏にも、この技が通用するのか聞いてみた。

「媚薬を盛ったと言われた飲み物を警戒もせずに飲むなんて、そもそもおかしいですよ。逆にその女がよっぽどのヤリ●ンか、ふたりの間にそれなりの信頼関係があってこそできる技ですね。口説きのテクニックとしては、あまり実用的とは言えないでしょう(笑)」

やっぱり、そりゃそうですよね…。あいつ、いいカッコしたくて話を盛りやがったな! それはさておき、尾谷氏は“プラシーボ口説き術”について、こうも続けた。

「女性を口説く上で重要な要素のひとつに、ぶっちゃけトークができる空気感を作ることが大切というのがあります。そこでよく使っているプラシーボ効果的なテクニックはありますよ」

是非、それは教えていただきたい!

「まず、女性に指先が伸びた状態の両手を机の上に置いてもらいます。そして、そのコの人差し指と薬指の長さを見比べます。実は、人差し指よりも薬指が長い女性は間違いなく通常の女性よりも“性欲が強い”傾向にあるんです。

これは日本の脳科学の第一線で活躍する学者も言っており、医学的見地からも証明されているんですね。つまり、この方法を用いて『あっ、キミって実は性欲強いでしょ?』と言うことで、その後のトークでぶっちゃけトークに持っていきやすい雰囲気を作り出すことができるんです。

この効果で女性は『あっ、私って性欲強いから仕方ないか』という思い込みをしてくれるので、場合によってはエロ話が盛り上がってお持ち帰りなんてことも可能です」

なるほど。ゆうきゆう院長、こっちのテクニックはどうでしょうか?

「これは使えるかもしれませんね。仮に相手の女性が実際はそうでなくとも、相手から性欲が強いと言われると『そんな気がしてきた』と思ってしまうプラシーボ効果はありえます。

これは、中でも“バナーム効果”といいます。誰にでも当てはまるような曖昧(あいまい)で一般的な特徴なのに『自分だけに当てはまるものだ』と思ってしまう現象です。多かれ少なかれ心当たりがある場合は、『すごい、当たった』⇒『見透かされているのかも』または『理解してくれるのかも』と思い込んで好意を持つんですね」

そんな効果があったんですね。ちなみに心療内科の先生として、オススメの口説き術とかってありますかね?

「心理学では『自己確認』と『自己拡大』というものがあります。相手が褒(ほ)められ慣れている言葉をもう一度聞かせることが『自己確認』。これはあまり大きな喜びを与えません。

しかし、相手があまり言われ慣れていない言葉を伝えることを『自己拡大』と言い、こちらは相手の気持ちに強くインパクトを残すことができます。例えるなら、ある女性の服や髪型を褒めても言われ慣れているからそこまで心に響きませんが、あまり見せたことのない笑顔なんかを褒めてあげると相手は自分の印象を強く持ってもらうことができるわけです」

媚薬を騙(かた)った口説き術はたまたまうまくいっただけのようだが、プラシーボ効果を駆使した口説きテクニックは有用らしい。2016年はこれを活かさない手はないですよ!

●ゆうきゆう 精神科医。ゆうクリニック総院長(上野院 http://yucl.net/ 03-6663-8813 上野駅0分)。(池袋東口院 http://yuik.net/ 03-5944-8883 池袋駅東口1分)。(新宿院 http://yusn.net/ 03-3342-6777  新宿駅0分)。(渋谷院 http://yusb.net/ 03-5459-8885 渋谷駅0分)。(秋葉原院 http://yakb.net/ 03-3863-8882 秋葉原駅0分)。ゆうメンタルクリニック・スキンクリニック(池袋西口院 http://yuk2.net/ 03-5944-9995 池袋駅西口0分)。

(取材・文/HIROTAX)