ブラチスラヴァの有名人チュミル君 ブラチスラヴァの有名人チュミル君

前回はチェコのお話でしたが、今回はスロバキアについてお話ししたいと思います。

「ん? チェコとスロバキアって別の国なの? チェコスロバキアでひとつの国じゃないの?」って思っている人もいるでしょうけど(私はそう思ってました)、元々は1918年に統合されて、1993年には「円満離婚」と言われるほど平和に分裂しています。

チェコとスロバキアは他国の支配下だった両国が独立するために統合したものの文化や慣習など異なる点が多かった。他国の思惑に翻弄されたり、経済バランスが悪かったり、国名にハイフンを入れる入れないの「ハイフン戦争」が起きたりした後、お互いの合意の上で解体。

つまり…元々違う民族だったふたりが結婚したけど、育ってきた環境が違うからセロリな関係だったわけ。互いの不満や小競り合いが原因で家庭内別居の末、最終的に離婚に至ったんだってさ。複雑な歴史の話も男女関係に例えるとなんとなくわかるから不思議。

 大統領官邸。旧グラサルコビッチ伯の宮殿 大統領官邸。旧グラサルコビッチ伯の宮殿

別れたふたりの関係は結婚時代よりも良くなったみたいで、スロバキアも今は独身生活を楽しんでいる様子。

首都のブラチスラヴァはとても小規模な街。ヨーロッパの中で最も「退屈」「つまらない」「何もない」なんて言われてるけど、私には割と居心地が良かった。

というのも旧市街も小さく、見所がないおかげで歩いて周るのが楽だからである。そんな街は、毎日が移動の旅人にとって休息地となるのだ。

 白い壁と緑の塔のミハエル門。内部は武器博物館 白い壁と緑の塔のミハエル門。内部は武器博物館

とは言っても、一応、城などの観光スポットはある。

ドナウ川沿いの丘の上に佇(たたず)む「ブラチスラヴァ城」は四角い建物の四つ角に塔が立っていて「ひっくり返したテーブル」なんて呼ばれていて、まぁそんな風に見えなくもないけれど、実際はただの白い建物で、観光用に愛称をつけたのかなという感じ。

城に行った人の話だと、なんの変哲もない井戸があるだけらしい。そして、井戸しかないのでとりあえず皆がその中をのぞくのだとか。もちろん、スロバキア版の貞子が見られるわけでもないし、私はその城を遠くから眺めるだけにした。

早速、何もすることがなくなったぞと街中をフラフラ歩いていると、あることに気付いた…! スロバキア人、めっちゃ美人が多いんです。

 ブラチスラヴァ城。「ひっくり返したテーブル」に見える? ブラチスラヴァ城。「ひっくり返したテーブル」に見える?

 見所がないので撮った「右ひじ左ひじを見て」と言わんばかりの像 見所がないので撮った「右ひじ左ひじを見て」と言わんばかりの像

スロバキア人は、美人ばかり

これは、観光のネタがないから言っているワケではない。同じ宿で出会った日本人の学生も言っていた。

「スロバキア人、超かわいくないっスか? めっちゃイイ国っス!」

輪郭や鼻筋、口元のラインが美しく横顔が綺麗。そして、身長の高い超足長モデル体型から小柄な可愛い系までいろいろな美人が揃っていた。

 スロバキア女子。写真よりもっとかわいいのでぜひ生で見てほしい スロバキア女子。写真よりもっとかわいいのでぜひ生で見てほしい

もちろん、ヨーロッパ諸国ならどこにでも日本人の私からしたら羨ましい限りの遺伝子を持つ美人が多い。

けれども、スロバキアで拝見する女性の顔はそこまでゴリゴリの白人て感じでもなく、彫りの深さがほどよくて日本人ウケの良い顔をしている。

街中で見かける美人の割合は、最近訪れた国の中では一番だったかな。

 スタイルも良い。驚異の足の長さの美人をよく見かけた スタイルも良い。驚異の足の長さの美人をよく見かけた

 ママも美人なら子供も美人。大きくなるのが楽しみ ママも美人なら子供も美人。大きくなるのが楽しみ

それもそのはず、スロバキアを含め、東欧の国々に住む「スラブ系」の民族は世界でも屈指の美人と言われているのである。ちなみに、世界一美人が多い国と言われているウクライナはスロバキアの隣。

まだ行ってないスラブ系の民族が住む国も多いので、これからどんな美人に会えるか楽しみ。

でも、なんでだろう。女子の美女度に比べると、若干男子のイケメン度は低い気がする。単に私の好みの問題なのだろうか。街を歩いていても「わぁ、イケメン」となることは一度もなかったし、いや、いるんだろうけども女子ほど目立ってそう感じることはなかった。

 旧市街で歌う男子合唱団 旧市街で歌う男子合唱団

スロバキアの移動手段

 ブラチスラヴァは「何もない」けど穏やかで良い街 ブラチスラヴァは「何もない」けど穏やかで良い街

私は、美女に見惚れ、ついでにワインも美味しかったので、いつのまにかこの街を気に入っていた。だけども、本当に「何もない」のでこのまま長居しているわけにもいかない。

旅人は今日も移動なのだ。さてと、公共バスはいくら?

「タダさ!」

宿スタッフのアルバイトをしているサーファーのアメリカ男が陽気に答えた。

「なんてな。1ユーロあれば足りるさ。でもな、バスなんてのは飛び乗ればいいんだ。俺はガバメントなんかに金を払いたくないのさ」

なんて堂々とキセルを勧めてくるのかしら…。ヨーロッパの乗り物は改札やチェックのないところが多いのでこういう輩(やから)がたくさんいる。

「でも抜き打ちの検札が来たら罰金50ユーロでしょ? それにキセルは犯罪だよ」と付け加えたいが、別れのシーンで説教するほどでもないのでやめといた。

「安心が欲しければ1ユーロ払えばいい。だけどな、こういうのはいつもバカな旅人が勝つんだよ。ワハハ」

私はバカな旅人なんかになりたくないよ。美女になりたいよ。

見た目はさておき、心はバッチリ美人な私はもちろんバスに飛び乗ることもなく、90セントの乗車券を買って乗り込むのであった。

 バスの券売機。読めないしわかりにくい バスの券売機。読めないしわかりにくい

【This week’s BLUE】 ビール1000ml缶て! デカすぎるでしょ。右の小さいのが一般的な350ml缶。

●旅人マリーシャ 平 川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、Sサイズモデルとしてテレビやwebなどで活動中。バックパックを背負 う小さな世界旅行者。オフィシャルブログもチェック! http://ameblo.jp/marysha/ Twitter【marysha98】