「かわいい妹」のルックスに「妖艶(えん)な熟女」のキャラ。癒やし系でもあり、イヤラシ系でもある。そんな「妹系熟女」が今、AV界で注目を集めている。
一体、妹系熟女とは何か? 月に100本以上の作品を見るAVマイスターの東風(こち)克智さんがこう説明する。
「実は今、アダルト業界で最も熱いジャンルといわれているのが妹系熟女です。“妹”と“熟女”という、本来は正反対に位置するふたつが融合し新たな潮流をつくり、今や大ブームの兆しを見せています」
そもそも、どういう経緯で生まれたのだろう?
「妹系熟女を説明するには、まずはロリ系熟女の歴史から語らねばなりません。ロリ系熟女は2004年にAVデビューした早乙女ありさ(当時、松本亜璃沙)さんがパイオニアといわれています。熟したフェロモンボディと相反する幼い顔立ちで人気を獲得し、新しいジャンルの道を切り拓きました」
その後、彼女に続けとばかりにロリ系熟女が続々とデビュー。そして、その人気を決定づけたのが2010年に大ブレイクした川上ゆうさんだった。
「当時、ゆうさんは20代後半でロリ系の顔立ちでしたが、熟女SMモノでヒットを連発。とにかく彼女の笑顔には癒やされるんですね。思えば、民主党に政権が移った当時は、世間全体が“癒やし”を求めていたように思います。
時を同じくして、この頃から芸能界でも永作博美さんや石田ゆり子さんなど、40代なのに童顔の女優が人気を博していったのは必然だったのかもしれません」
ヘパリーゼをテキーラで割るみたいな暴挙?
そして、同時期にAV界では熟女をギャルに変身させる『オバギャル』シリーズも話題になった。発売元であるレイディックスの広報担当者は言う。
「昔から熟女にセーラー服やスクール水着を着せる作品はありましたが、皆と同じではつまらない。そこで、熟女をギャルにしたらどうかと思いつきまして(笑)」
いくらなんでも冒険しすぎな気が…。
「おっしゃる通り、発売当初の売り上げは散々でした。でも、熟女が全力でギャルになりきってる姿が斬新だったのか徐々に売れるようになって、最終的には10作以上のシリーズが続くヒット作品になっていったんです」
こうして、すっかりAV界に定着したロリ系熟女は、さらなる進化を遂げていく。
「それが2016年になってマニアたちが気づきはじめた“妹系熟女”なんです。この妹系熟女というのは、妹のようなかわいらしさと母親のような包容力を兼ね備えた熟女のことを指します。
特に、今年1月に発売された『僕のいもうと あやちゃん45歳』には多くのユーザーがド肝を抜かれました。しっとり系美熟女の井上綾子さんがツインテールにピンクのフリフリの服を着て、完璧な妹系熟女になっているんですよ!」(前出・東風さん)
ネット上で「ヘパリーゼをテキーラで割るみたいな暴挙」とまで話題になった同作により、妹系熟女はジャンルとして確立されたのだ。以降、多くの妹系熟女AVが制作され、ヒットを記録している。
というわけで、発売中の『週刊プレイボーイ』8号では、この『僕のいもうと あやちゃん45歳』監督の証言の他、妹系熟女の源流となった伝説のロリ系熟女、早乙女ありささんのインタビューも掲載。ぜひ、この新しいムーブメントについて、ビジュアルとともに見識を深めていただきたい!
(取材・文/浜野きよぞう 撮影/内山一也)