「昔の友達は全員気づかないですね。声かけても『え、誰?』って。同窓会では先生も『おまえは韓国で変えてきたのか!?』って言われました(笑)」
と言うのは、35kgのダイエットに成功し、見事、美女に変身した太田葉子さんだ。太っている当時はお世辞にもカワイいとは言えなかった彼女も、今や多くの女性が憧れるモデルだ。
世の中には痩せただけで、整形レベルまで激変する女性が存在する…ってことは、太っている時に青田買いしておけば、将来的にカワイい彼女が手に入るのか!? そうとわかれば、早速、ダイヤモンドの原石の見分け方を教えてもらおう!
「一般的にカワイいと言われる女性の顔の条件は、二重の大きな目と鼻、輪郭、パーツの配置」だというのは湘南美容外科池袋西口院の本間重行院長だ。目は一重でもアイメイクで二重にするのは可能だ。「目」以外は具体的にどんな形やバランスがいいのか。
「まず鼻は筋が通っていて、穴が三角形になるよう鼻先が下を向いていることがベスト。小鼻(左右のふくらんだところ)の大きさも重要で、小さいほうが望ましく、ちょうど目頭から下ろした線上にくるのが一番美しいバランスですね」
そして、輪郭はえらがあるかどうかだけではないそうだ。
「輪郭は、顎(あご)もある程度出ていないとバランスが悪いんですよ。鼻と口と顎を結んだ線をEラインと呼びますが、これが真っ直ぐな一直線になるのが美人の証拠。配置は、左右の目の間が目の大きさ一個分空いている間隔がバランスが良いと言われています」(本間院長)
それぞれのパーツやそのバランスは痩せても変わらないが、上記の条件にある程度当てはまっていれば、きれいになる可能性ありなのだ。
冒頭に登場した太田さんの所属事務所社長も本間院長と同意見。モデルをスカウトする際に同じポイントをチェックするそう。
「実際、会ったのは痩せた頃ですけど、太っていた頃の太田の写真を見ても、美人になるだろうなと思いますよ。鼻筋はきれいですし、バランスも悪くないですからね」
とはいえ、元々、顔自体に付く肉はそれほど多くない。どんな人が“劇的”に変わるのか。これまでモデルやタレントを含めて1万人以上の女性のダイエット指導をしてきたパーソナルトレーナーのおぜきとしあきさんはこう話す。
「痩せて変化が顕著に出るタイプは、頭部が小さい人ですね。元々、頭部が大きい人は顔全体が大きく、痩せてもあまり印象は変わりません。また、顎が小さい人は二重顎になりやすく、かなり肉を減らさないと痩せたように見えないですね」
おぜきさんによれば、「ニッチェの近藤くみこさんやおかずクラブのゆいPさんは、頭も大きくなく、顎もしっかりしているので、痩せると印象がかなり変わるタイプ」だそう。
また、「彫りの深い人も目の上の肉が取れるとすっきりして見える」(おぜきさん)という。前出の太田さんも太っていた当時、「瞼(まぶた)の肉が二重の溝に入り込んであるというか、常に重たい感じ」だったそうで、10kgほど痩せた時点でくっきり二重になり、周囲もかなりの変化に驚いたという。
太っているコに性格美人が多い?
■顔だけじゃない! 痩せて性格も“美人”に
さて、原石の見分け方はわかった。ただ、どんなきれいな石も磨かないと意味はない。痩せるように仕向けることが必要だ。
しかし、ストレートには言えない問題。なかなか難しそうだ。ましてや、ある程度の年齢で太っている女性は、妥協してダイエットを諦めていることも…。そんな時は「太っている現実を突きつけることが有効」だと、おぜきさんは話す。
「『痩せたらきれいになるよ』と男性が教えることで、上手くやる気が出るかも。スタイルのいいきれいな女性たちがいる場所に連れていったりして、刺激するのがいいでしょう。やはり女性なので、どこかできれいになりたいという欲望は持っていますから、少しずつ影響を与えていくのがいいと思います」
やはりダイエットは自発的でないと続かないもの。35kg痩せた太田さんも決意したきっかけは「姉に服屋に連れていかされて、何も服が入らなかった」と、現実を知ったからだったそうだ。
そして最後に、太田さんに痩せたらかわいいコの落とし方も聞いた。彼女いわく、太っている人や太っていた人は「おそらく恋愛に慣れていないのでウブなコが多い」そうだが…。
「太ってた頃はコンプレックスで卑屈でしたけど、痩せて前向きに、人に優しくなれました(笑)。でも恋愛に関しては、自分もそうなんですけど、褒(ほ)められることに慣れていないので『カワイいね』と言われても、社交辞令って思っちゃう。
まずは友達として信頼を深めてからアプローチしたほうがいいと思います。最初から恋愛モードでこられると、やっぱり身構えるし、ぐいぐいこられてしまうともう完全に心のシャッターが下ります、怖くて」
お~、優しくて純粋なんて素晴らしい! 見た目だけでなく性格美人に変化しているということ? 新年度が始まって1ヵ月、何かと新しい出会いも多いはず。今、太っているけど痩せたらカワイくなるであろう女性をチェックし、お近づきになっておいたほうがいいかも!
(取材/坂田圭永・鯨井隆正 文・坂田圭永) (左から) ●太田葉子 モデル。14歳までデブであることに気づかず、MAX76kgに。一念発起して始めたダイエットで-35kgの減量に成功。現在はファッションモデルとして活躍する傍ら、自身が痩せた経験をもとにオリジナルのダイエットメソッドなどを女性たちに発信している
●本間重行 湘南美容外科池袋西口院院長。2009年新潟大学医学部医学科を卒業し、2011年慶應義塾大学病院整形外科を経て、2014年湘南美容外科クリニック入職
●おぜきとしあき パーソナルトレーナー。「Shapesシェイプス」創業。青山学院大学在学中の1988年より指導をスタート。芸能人やモデルなどの有名人から、トレーニング初心者まで、一万人を超えるボディメイク指導を行う。現在は、日本だけでなく、ハワイやアメリカ西海岸、ヨーロッパでも活動中。詳しくは公式サイトへ https://www.ozekitoshiaki.com/