今年も暑い夏がやってきたぞー!
女のコが薄着になり、もれなく白いブラウスからブラ紐が透けて見えるこの落ち着かない季節…。だが、そんな彼女たちを目を泳がせつつチラ見している男たちも、実は“見られている”ことに気づいていないのでは?
「チクポチ」である。乳首が衣服の上から“ポチッ”と凸状に透けて見えてしまっている、“けしからん状態”のことだ。
乳首の大きさ、固さ、色、さらに着ている衣服の生地など、複数要因の“不幸”が重なり出現するが、周りにもポチっている男はいるはず。いや、もしかしたら自分自身が…。
■男の恥ずかしい「チクポチ」エピソード
かくいう記者もチクポチ経験者だ(というか、気づくとチクポチしながら原稿を書いている)。正直、あまり見られたくないし、見たくもないものだが、実際にそれがどうネガティブに影響するものなのか?
チクポチで恥ずかしい思いをした男性に赤っ恥エピソードを聞いてみた。
「ある暑い夏の日、素肌にYシャツをそのまま着て出社した日のこと。急いでいたので汗びっしょりになって会社に行くと、なんか妙に胸元に視線を感じるんです。で、トイレで鏡を見たら、乳首が透けまくっていました…ええ、汗は大敵ですね」(20代・商社勤務)
「飲み会の店が結構、冷房効いてたんですよ。みんなの集合写真を撮ってもらってLINEのグループで送ってもらったんですけど、自分の乳首が寒さでポチどころか…スマホ画面でも、その突起っぷりは確認できました。あれがグループで共有されたと思うと、めっちゃ恥ずかしいですよ」(20代・大学生)
「僕が10代の頃、武田真治とかいしだ壱成みたいなフェミニンな男性タレントが人気で、細身でピチっとしたTシャツとか着るのが流行ったことがあって。自分も結構ピチピチの着てたんですけど、もうハンパないほどにチクポチってました。オシャレを取るか、チクポチに屈するか…もう毎日、そんな葛藤がありました」(30代・広告代理店勤務)
普段、あまり触れずにお互いスルーしている分、語り出すと出てくるわ出てくるわ…結構な割合の男性が密かに悩まされた経験があるようだ。
ただ、取材した中には「もう何をやってもチクポチになるので、自分はこういう人間として受け入れるようにしている」という“受容派”、さらには「チクポチなどしていない。していたとしても、それは一瞬のことで本当の俺ではない」という“否認派”なども一定数いたことを付け加えておこう。
チクポチに対する女性の意見は?
そんな男のチクポチだが、ぶっちゃけ、男性同士では笑ってすまされる「些末な問題」と言えなくもない。現実問題として、多感な中学生や高校生ならいざしらず、大のオトナの男が仲間から指摘されて恥をかくほどだろうか?
だが、そこでやはり気になるのは女性の意見だ。ある意味、マナーとして世の女性たちからは忌(い)み嫌われているのは否めないようで…。
「乳首が見えるのは気持ち悪い。それ以上でも以下でもありません」(20代・エステテシャン)
「ないわー。チクポチしてる男と一緒に歩くのは無理ですね」(30代・事務)
「キモい。自分の体を見てほしいアピールしてる人だと思っちゃう」(20代・アパレル)
「山や川、海などアウトドアレジャーで透けているのはある程度許容できますが、仕事場や少し良い場所(レストランとか)にいる時に乳首が透けてたら、もうその時点で冷めちゃいますね」(20代・バイオリニスト)
厳しい! 男が想像する以上に嫌悪感は大きく、今回取材で話を聞いた女性の大多数は「生理的に無理」といった否定派ばかり。さらにこのような意見も…。
「デブの“スケ乳首”は特に最悪。殺意すら覚える」(30代・出版)
「太ってる人がチクポチしてると、その(外見への)意識の低さに呆れてしまう」(20代・健康食品販売員)
中でも最悪なのが「デブのチクポチ」だというのだ(容赦ねーな、おい!)。汗で地肌にベッタリと付着したTシャツだけでもNGだが、そこに乳首が浮き出ると、もはや女性を寄せ付けぬリーサルウェポンとなってしまうらしい(思い当たる皆さま、くれぐれもお気をつけくださいませ)。
一方、条件付きではあるがチクポチでも許されるケースもあるようだが…。
「イケメンマッチョのチクポチは別。『やだ、胸板ステキ! セクシー!』って思っちゃう?」(30代・OL)
「爽やかイケメンのチクポチは一杯の清涼飲料水」(30代・編集者)
「彼氏だったらポチッって押したくなる! ポチポチ押して遊びたい(笑)」(20代・介護士)
「マッチョ」「イケメン」「彼氏」はOK…結局はそういうことである。裏を返せば、それに当てはまらない多くの男のチクポチはNGなのだ。いずれにせよ、世間的に女性がここまで嫌悪感を抱いていることを自覚すべきようだ。
◆この続き、後編は明日配信予定! 韓国での“チクポチ”事情に加え、ニップレスの是非…そしてチクポチを防止するには?
(取材・文/ケンジパーマ)