香水をふりかける場所はボディ5ヵ所が基本、指先は香水王子・坂本さんおススメの“デキる男”に見えるテク!

お気に入りの香りを手に入れても、それを身にまとうやり方を間違えたらTHE END! 必要以上にシュッシュと香水をふりかけ…職場で、街で、電車の中で嫌われること間違いナシのNG行為である。

効果的に“香りがいい男”になるには、どこに香水をつけ、1日何回つければいいのか? 夏のシチュエーション別にピッタリな香りとは?

大阪を中心に活躍するカリスマ香水スタイリストの香水王子・坂本信介さんの、パフュームテクニックを教えてもらうぞ!

■朝シャワー後のボディでは5か所にシュシュ!

前回の『おっさん認定される香りは? 夏に間違えない香水の選び方』のQ&Aにもあったが、香水は清潔な肌に直接つけるもの。そこで、夏場は朝シャワーを浴びるビジネスマンも多いと思うが、香水はその後につけるのが正しい。選ぶ香りによっては、こんな効果もあるんだとか。

トップノートが爽快感のあるシトラス系だと、眠気が飛んで頭がスッキリすると思います」

香水をつける場所は次の計3ヵ所、左右に1プッシュずつ。出勤前につけることで、出社する頃にはミドルノートになって、香りもマイルドになりオフィスで香ってもいいムードになるはずだ。

(1)ウエスト (2)ひざの裏 (3)くるぶしの内側

香りは下から上に香るため、下半身に香水をつけるのは効果的。満員電車で蒸れて汗だくな中、ウエストなどからふわっと香ればいい気分になりそう! …なんだけど、素人でも知っていそうな定番の場所、首筋が抜けている? これにはワケがあるのだ。

「夏の電車内で扇風機が回っていた場合、香りが周りにいる女性にダイレクトに漂う可能性が。特に香水は温まるとよく香るので、体温が高い夏は香りも強くなります」

ちょっとした気遣いが大事ということだ。ただ、パルファン以外は5時間くらいで香りが消えてしまう。1日香りを持続させたければ、昼どきにもう1プッシュ。朝の3ヵ所に加えて、手首、首筋へも香水をオン。

「昼どきの外出時につければ午後の仕事が始まる頃、香りがちょうどミドルノートに。ここでひとつ、僕が提案する裏ワザが。男性は指先につけるのもいいと思います。書類を渡す時や会議で指を動かす時にフワッと効果的に香らせることができるんですよね」

また、ライトな香りだと「自分で自分の香りがわからない」ことがある。つけすぎ防止のため、首筋やウエストなどと同時に手の甲にワンプッシュするのもおススメだそう。

「匂いは下から上に香ってきます。手の甲から上がってくる香りで、自分が今どれほど香水をつけているのかわかります」

手の甲にワンプッシュしておくと、つけすぎの“ニオイのテロ”を防ぐことができる

デートで、オフィスで使いたい香水5選

効果的な香水のつけ方がわかったところで、坂本さんの香水スタイリスト人生で見てきた、男性がやりがちな香水NG行為を教えてもらおう。

「まずは、ワキにつけること。かなり汗をかく場所なので、体臭と香水が混ざって悪い効果が起こりがちです。また、胸や腹など体の真ん中のラインにつけることです。ダイレクトに鼻が香りを吸い込むので、酔ってしまいます。そして、太ももの付け根。モテよう、セクシーだと思いつける方がいるんですが、ムレるだけです」

ちなみに、“手首に香水をつけて、両手をこすり合わせる”印象がある人が多いと思うが、これもNGだ。上手に香らせるなら、指でトントンと叩くことが鉄則。指も香らせられるから一石二鳥である。

■シーン別・デートで、オフィスで使いたい香水5選

花火デート、アクティブなデートにビジネスシーン。夏の様々なシーンで使える香水を、坂本さんに選んでもらった。

●暑さを避けた屋内デートには…カルバンクライン『シーケー ワン サマー』「インパクトのあるグリーンのボトルの香りは、ライムモヒートから爽やかなグァバ…海外の海沿いの街にいる気分に。密着度が高いだけに、勘違いしない香りをセレクトしたいシーンに適しています」

●花火デートには…ブルガリ『プールオム』「(紅茶の)ダージリンベースのリラックスする香りは、浴衣にも似合います。それに、夜とはいえ蒸して汗ばみ、しかも混んでいてイライラする場合もあると思いますが、周囲の人も“どこからかいい香りがする”と癒やされるでしょう」

●日中のアクティブデートには…ダビドフ『クールウォーター』「ミント系の香りはパンチが効いています。それだけに爽やか。でも、セクシーさも持ち合わせているので、夏にはピッタリですね」

●デスクワークがメインの日には…ヴェルサーチ『マン オーフレッシュ』「ボトルのブルーからして爽やかな、シャボン系の香りで加齢臭対策にもなります。1日中香ることを考えると、オフィスで重い香りを避けるのは鉄則」

●外回りがメインの日には…シェリー『ライトパルファン』「いろんな人と会う営業であれば、ユニセックスで万人受けする香りをつけるのがマスト。レモンエッセンシャルの爽やかさと石けんを思わせる香りは、汗をかく夏場にピッタリです」

これでもう、つけすぎて香りのテロにならない! 夏に合う香り、シチュエーションにも合わせてモテる男へ変身できるぞ。

シーン別に香水を使いこなせれば、初心者卒業! 効果的に香水をつかっていこう。商品協力/シュシュシェリー『シェリー ライトパルファン』4500円(税抜き・50ml)

取材協力/坂本信介さん香水アドバイザーの第一人者、アメリカフレグランス財団認定 販売スペシャリスト。カリスマ販売員として培った“現場力”に注目され、香水のデモ販売やセミナー、商品やテナントプロデュースを任されるように。これまでにないフレグランスショップ『シュシュシェリー』(http://kk-galleria.jp/cherie)を昨年『ららぽーとEXPOCITY』(大阪府吹田市)に立ち上げて話題に。“日本人が気軽につけられる香水”をコンセプトに、香水7種をラインナップした他、希少なアルガンバターを使った香り高いハンドクリームとボディミルクも話題になっている。

(取材・文/渡邉裕美 撮影/五十嵐和博)