なんの前触れもなく突然、発症し、運が悪ければ死に至ったり、重い後遺症を残したりすることもある、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中。最近は中高年だけでなく、20代や30代で発症する人も増えているそうだ。
これらの病気は、なんとなく冬に発症しやすいと思っている人がいるようだが、実は夏も発症リスクは高いという。そこで若いうちから、また夏だからこそ意識したい、血管の基礎知識とケアを紹介する。
■「血管年齢」が高い人を突然襲う、「サイレントキラー」とは?
日本人の約4人にひとりが「血管の病気」で亡くなっていることをご存知だろうか? そう、実は心筋梗塞や脳卒中は心臓や脳の病気ではない。血管の老化現象ともいえる動脈硬化によって引き起こされる、「血管の病気」なのだ。
●主な死因別死亡数の割合(平成26年)
これらの血管の病気は、血管が詰まったり、破裂して発症することもあるため、「血管事故」とも呼ばれている。
動脈硬化が進むとプラーク(こぶ状のふくらみ)ができ、それがはがれたり、破裂して血栓となる。その血栓が脳や心臓の血管を詰まらせると、脳梗塞や心筋梗塞になるわけだ。
ちなみに脳卒中とは、なんらかの理由で脳に流れる血液量が減り、半身のしびれや麻痺、言語障害などが現れる病気の総称。そのうち、脳の血管が詰まって起きるものを脳梗塞、脳の血管が破れて出血した場合を脳出血という。
これら血管事故が恐ろしいのは、なんの自覚症状もなく、ある日突然、起きること。動脈硬化を「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」と呼ぶことがあるのもそのせいだ。
「動脈硬化なんて中高年がなるもの、若い自分には関係ない」――そう思っている人もいるかもしれないが、そんな人こそ注意が必要。最近は食生活やライフスタイルの変化によって、若くして動脈硬化が進んでいる人も少なくないからだ。
自分の血管の状態が、平均的な日本人の何歳に相当するかを示す「血管年齢」を調べてくれる病院もあるので、一度、診断を受けてみるのもいいだろう。また、まず手早くチェックしたい方は、血管の名医である東京医科大学客員講師/池谷医院院長・池谷敏郎先生監修による「血管リスク度チェック」(文末参照)を試してみるのもオススメだ。
夏の血管事故を抑える水分と塩、そして「血管の若返り」
もうひとつ、血管事故で気をつけなくてはならないのは、前述のとおり、夏に発症する人が多いということだ。夏は汗をたくさんかくことで脱水が起こり血液がドロドロの状態になりやすい。このドロドロになった血が、硬く厚く狭くなった血管を流れることが、夏に多くの血管事故を引き起こす要因なのだ。
●脳血栓の季節別発症頻度
夏の血管事故のリスクを抑えるには、こまめに水分と塩分を補給することが大切だ。というのは、汗をかくと水分と一緒に塩分も排出されてしまうから。薄くなった体内の塩分濃度を正常に保つために尿が増え、さらに水分が失われてしまうのだ。そしてもちろん重要なのが、血液の流れる血管自体をしなやかに保ち、「血管の老化」を抑えることだ。
そんななか、血管をしなやかに保ち、動脈硬化の予防が期待できる成分として専門家からも注目されているのが、「年齢ペプチド」だ。1992年に、乳酸菌飲料「カルピス」のもととなる「カルピス酸乳」の生理機能に関する研究から発見された、貴重な成分だ。
●「年齢ペプチド」による血管柔軟性改善
「近年、『年齢ペプチド』の研究が進み、さまざまな有効性データが得られています。『年齢ペプチド』を8週間摂取することで、血管の柔軟性が改善され、血管がしなやかになることが明らかとなっています。また、血圧を低下させる効果も確認されています。このような結果から『年齢ペプチド』による血管の老化=動脈硬化の予防が期待されます。」(「年齢ペプチド」研究開発担当 大木浩司氏インタビューより引用)
そのほかにも、「年齢ペプチド」の摂取と歩行やエアロバイクなどの運動を組み合わせることで、血管がさらにしなやかになることも分かっている。こういったデータに専門家も注目している「年齢ペプチド」についてさらに詳しく知りたい人は、“「カルピス」由来健康情報室”(文末参照)のサイトを見てほしい。
動脈硬化は日々の生活の積み重ねによってもたらされる。となれば、意識するのは早ければ早いほどいい。
「ある日突然、サイレントキラーに襲われる」――そんな悪夢を避けたい人は、今日からでも生活習慣や食生活を見直し、血管のケアに励もう!
■「年齢ペプチド」について詳しくはコチラ!「カルピス」由来健康情報室
(取材・文/関川隆)