レースも盛況。コンデレともども幅広い年齢層が参加している レースも盛況。コンデレともども幅広い年齢層が参加している

第3次ブーム真っただ中のミニ四駆。ブームも3度目ということで、当初の“速さを競う”という楽しみ方とは別の方向に価値を見いだす人が出てきた。それが「コンデレ(コンクールデレガンス)ミニ四駆」だ。

独自の塗装やビジュアル面の改造を施した面白マシンをタミヤの公式大会(ミニ四駆ジャパンカップ2016 東京大会2)で激写! 週プレが独自に4ジャンルに分類し、ドーンと紹介する!

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タミヤ主催のミニ四駆レース大会で、並行してコンデレが開催されるようになったのは1989年。もともとプラモデルメーカーとして名を成した同社だけに、速さだけでなく、作る楽しみも味わってもらいたい、との思いがあったためだという。

開催当初は中学生までしか参加資格がなかったため、出品作はミニ四駆マンガに登場する架空のマシンを模したものが主だった。

しかし、2005年以降、高校生以上にもレースの門戸が開かれ、大人になったかつてのファンが戻ってきたこともあって、第3次ミニ四駆ブームが到来。これに伴って、コンデレにも男女を問わず幅広い年代層が参加するようになり、一気に作品の多様性が広がったのである。

コンデレはカテゴリー分けがなく、ミニ四駆車両をベースにしていれば、誰でも参加可能。実走可能かどうかさえ問われない。このため、小学生の懸命な力作から、プロはだしの“芸術品”までが同じ土俵でしのぎを削るようになったのだ。

各地方大会のコンデレ最優秀作のなかから日本一が決まるのは、10月16日。果たして、どんな驚くべき発想とスキルの作品が栄冠を手にするのか!?

◆擬態系

●本物志向で侘び寂びを表現

枯山水の庭とミニ四駆の融合。荷台に載った松は本物の盆栽を使用

●大エビ? ロブスター?

右のハサミでかっぱえびせんを握っているというギミックにも注目

●名作シューズが復刻!?

ナイキのスニーカー「エアマックス95」をミニ四駆として再構築

●あふれるベースボール愛

純白のボディを赤い絹糸で縫い合わせた力作。走る硬球の完成だ

トランスフォーマー!?から痛車まで!

◆オリジナル系

●圧巻のスキルと想像力

限界まで走り続け、各部が壊れてしまったマシンという凝った設定

●トランスフォーマー!?

変形中のトランスフォーマーか? はたまた未来の多目的カーか?

●フロム台湾の芸術的痛車

コンデレ出品だけのために、台湾から来日

●究極の軽量化を追求!

ボディを徹底的に肉抜き。ブラック×レッドのカラーリングも◎

●森で朽ち果てたマシン

車体がさび、根や樹液が全体に絡みついた悲しい姿をリアルに表現

エヴァの最新鋭機!?からガンダムのモビルスーツまで!

●エヴァの最新鋭機!?

公式ミニ四駆パーツのみで改造。ウイング部分はFRPを加工した

●初めて走った海の底

海底でのレースをイメージ。ヒトデや岩は紙粘土とパテで自作した

●モビルスーツ+ミニ四駆

「0080」ガンダムに登場するモビルスーツをモチーフに車体を作成

●日本の夏がそこここに

蚊やり器に見立てた車体に、蚊取り線香と朝顔があしらわれた力作

◆残りの2ジャンル、ファンシー系・実写リアル系は⇒『第3次ブーム真っ只中! リアル系やチョイ悪など注目の「コンデレミニ四駆」』

(撮影/村上庄吾 取材協力/タミヤ)