炎上の要因にもなったスペースワールドの公式フェイスブックの書き込み。生々しすぎですっ(汗)

「お魚がカワイソウ……」

ネット上にそんな批判が吹き荒れ、テーマパークの「スペースワールド」(福岡県北九州市)が園内のスケートリンクを泣く泣く営業中止にしたのは11月27日のこと。スペースワールドの竹田敏美総支配人がこう謝罪する。

「お客さまに海の上を滑る感覚を味わってもらおうと、リンクを海に見立て、市場で買った食用にならない死んだ魚5000匹を氷漬けにしました。11月12日のオープン当初はお客さまからも好評だったんですが、26日になって突然、ホームページが非難の声で炎上したので、リンクを閉鎖して魚を回収することにしました。不愉快な思いをさせ、申し訳ないです」

ネットが炎上した大きな要因のひとつと見られているのが、公式フェイスブックにアップされた写真。スタッフが魚の氷漬け作業の過程をコメント付きで披露していたのだが、「おっ・おっ・・・溺れる・・・くっ・くっ・苦しい・・・」など、あたかも生きている魚が殺されているかのような表現が多用されていたのだ。

それだけではない。「世にも奇妙なスケートリンク( 。 。;)アホですな~(笑)」と、なぜか自虐的なコメントも。前出の竹田総支配人がさらに平身低頭する。

「話題性を求めるあまり魚を擬人化し、しかも不適切なコメントまでも添えてしまった。これはやりすぎでした」

それにしても、夢やファンタジーを提供するはずのテーマパークがなぜ、こんな暴走をしてしまったのか?

「(暴走の)背景には、中小テーマパークの厳しい経営環境があります」

そう指摘するのはテーマパーク研究者の中島恵氏だ。

「『スペースワールド』のように宣伝・広告費の乏しい中小テーマパークにとって、マスコミに取材されたり、SNSで情報が拡散されることは宣伝の命綱。そのためには今回の魚の氷漬けリンクのように、低予算で奇抜なことを仕掛け、とにかく目立つしかない。そんなことでもしないと、中小テーマパークは生き残れません」

そんなスペースワールドには、他にも奇妙なアトラクションが! 「喝!! 御利益ライド!」なるコースターだ。

「走行中に自席でBGMを選べるというコースターなんですが、この夏からチャンネルを増やし、高野山の僧侶監修によるありがたいお経が聞けるようになりました」(前出・竹田総支配人)

仏教との画期的なコラボも、スペースワールドには御利益なしだった!?