忘年会に向けての会話術を磨く、本誌「プロの独身」ライターS

第8話で視聴率16・1%をマークした、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(通称『逃げ恥』)がその後も絶好調。

TBSの火曜ドラマ枠歴代最高視聴率を更新し、ネットでの見逃し配信ではすでに同局初の合計1千万再生数を突破。さらにYouTubeで公開している「恋ダンス」の動画再生数も5500万回を突破と、驚異の人気っぷりを見せている!

そんな中、『逃げ恥』を「今、若い女性とのトーク時に最も使える武器」ととらえているのはモテ小技の天才・お笑い芸人の石橋哲也氏。

「このドラマのすごいところはあらゆるタイプの女性が熱中して見ていること! キスシーンが放送された第6話では興奮する女性たちの叫び声がSNSから大量に聞こえてきて、その熱狂ぶりがうかがえました。この忘年会シーズン、飲み会で女性に『逃げ恥』ネタを振れば、盛り上がることは間違いなしです!!」

■確実にウケる『逃げ恥』トーク

でも、「面白い」とか「ガッキーカワイイ」とかだけだとあまり話が広がらなさそう…。盛り上がる『逃げ恥』トークのネタって具体的には?

●ネタ1 「プロの独身」というキラーワード

「鉄板のキラーワードは『プロの独身』ですね! ドラマ内では、平匡(ひらまさ・星野源)が恋愛経験のない自分を表す際に使用している言葉ですが、独身男性であれば誰が使ってもOK。料理が運ばれてきた際に『ここはプロの独身である僕が取り分けます!』などと言うだけで、『逃げ恥』ファンの女性たちが食いつきます。『私もプロの独身ですから!』と乗ってきた女性がいれば『プロの方は週末何してるんですか?』と聞いて、プライベートで誘い出すきっかけもつくれます」

●ネタ2 平匡ワードランキング

キラーワードでファンの心をつかんだ後は?

「『キュンとする平匡ワードランキング』を決めるという遊びは、『逃げ恥』ファンみんなが参加して盛り上がれます。平匡はドラマ内で不器用だからこそ女性たちをキュンとさせるような言葉をたくさん吐いていて、ファンの間では大きな見どころになっています。

今日はちゃんと先に寝てください』(ハグをするため、寝ずに帰りを待っていたみくり〔新垣結衣〕に対して、朝出かける前にハグをしてから言ったひと言)、『下は冷えます』(リビングで紅茶を飲んでいるとき、フローリングに座っていたみくりに対し、隣に来るよう誘った際のひと言)は確実に女心に刺さっているセリフなので、覚えておきましょう!」

2次会のカラオケで使えるテクニックとは!?

●ネタ3 19万4千円という数字

また、その女性の結婚観や仕事観などを聞き出すためのこんなネタも。

「『19万4千円(みくりに家事代として支払われている月給)で契約結婚するのはアリかナシか』を聞くと、女性たちは真剣に考え始めます。『安いけど、社内の面倒な人間関係がないなら…』などと本音が飛び出たり、男性社員の名前を出して『○○さんならアリ、○○さんなら無理(笑)』などの広がり方もしますよ」

●ネタ4 火曜はハグの日。じゃあ?

恋愛話が弾んできたら、こんなゲームも。

「『火曜はハグの日。では、金曜日はなんの日?』と、大喜利のように出題してみてください。女性たちの妄想や趣味が噴出して面白いです!

一巡してエスカレートした頃に、当日の曜日に変えて出題すると、よりドキドキする展開になるでしょう」

●ネタ5 「恋ダンス」は習え!

そして、2次会のカラオケで使えるテクニックも!

「今年のカラオケでは、確実に誰かが『逃げ恥』の主題歌『恋』を入れ、女性たちが『恋ダンス』を踊り始めるでしょう。そんなときに大事なのは、手拍子をするだけなどの受け身にならず、自分も参加すること。踊れる必要はありませんが、教えてもらう姿勢を取ることで、グンと距離を縮められますよ。ヘタウマが認められるダンスなので、恥ずかしがらずに挑戦しましょう」

聞くだけで“タイプ診断”できる『逃げ恥』トーク!

■『逃げ恥』トークで女性のタイプもわかる

さらに石橋氏によると、女性に「『逃げ恥』のどこが好き?」と聞くだけで、“タイプ診断”までできてしまうそうだ。その5タイプと、距離の縮め方をご紹介!!

●タイプ1 “みくりちゃんカワイイ”派女性

「まず、『みくりが好き』と答えたら『恋に恋する少女マンガ愛読女子』です。彼女たちは、男の前ではクールなのに頭の中は妄想だらけ……という主人公に自分を重ねてドラマを楽しんでいます。恋愛経験はそれほど多くないので、過去の恋を聞くよりも、理想のデートなど、憧れを聞き出すことで距離を縮められます。みくりの髪型やメイク、ファッションなど“飾りすぎないカワイさ”に共感すると、価値観の合う人だと評価してもらえるでしょう」

●タイプ2 “平匡さん好き”派女性

「『平匡が好き』と答えたら『現実の男に不満アリ女子』。誠実な役柄の彼を好きになるのは、現在の彼氏などに不満があると考えられます。グチをこぼせる相手を探しているので『あんな男、実際いないよね』と振ってあげると、自分の周囲にいる男性への不満をこぼすはず。聞き役に徹してスッキリさせてあげると好感度アップ間違いなし」

●タイプ3 “百合ちゃんおちゃめ”派女性

「『みくりの伯母の百合ちゃん(石田ゆり子)が好き』と答えたら『変わっている自分を認めてもらいたい女子』。美人なのに独身を貫いている百合ちゃんは、ひとりで強く生きている女性のシンボル。自分もそうなりたいと思っているので、彼女たちに『カワイイ』と褒めるのはNG。『女だからってバカにして』と反感を買う恐れがあります。男性上司を褒めるように武勇伝を聞き出し、『それマジ!? すごい!!』と持ち上げましょう。酔っぱらうと女が出始めるので、そのようになってきたら、お姫さま扱いすること」

リア充女子をオトすには!?

●タイプ4 “風見さんクール”派女性

「『平匡の同僚の風見さん(大谷亮平)が好き』と答えるのは『Mっ気の強い女子』。遊んでいそうなのにまじめという典型的なギャップで簡単に惚(ほ)れてしまうので、不幸になりがち。でも、彼女たちは心のどこかで楽しんでいるM気質。振り回されたり、尽くしたりした過去の恋愛エピソードを聞き出し、『頑張ってたんだね』と評価してあげると『ダメな部分を認めてくれる甘えられる異性』という立ち位置を獲得できます」

●タイプ5 “ストーリーがステキ”派女性

「『ストーリーが好き』と答えるのは『リア充女子』。ドラマのじれったい展開を楽しめるのは、恋愛慣れしていて、余裕があるからこそ。彼氏や男友達も多いので、オトすのは難しめです。『最終回までキスはしないでほしかったよね』『最後までいくのだけはやめてほしいよね』など今後の展開を予想し合いながら、同じ“上から目線”フィールドに立ちましょう。

特に恋愛に対する悩みはないので、現在の恋愛話をするよりも、未来の話をするのが正解。いつ結婚したいか、子供は何人産みたいか、どこに住みたいかなどを話しているうちに、意気投合できますよ」

この年末は、みんなで“逃げ恥旋風”に乗っかろう!!

(取材・文/黄 孟志)