「世界初、世界最大、世界最高の完成度の女性フィギュアを作ろうと考えました」(宮脇修一氏)。町がユズの産地であることにちなみ柚鬼媛と名づけられた

11月20日、愛媛県鬼北町(きほくちょう)の道の駅・日吉夢産地(ひよしゆめさんち)で巨大モニュメントがお披露目されると、「色っぽい!」「ラムちゃんに似ている!」と話題騒然。

実は鬼北町に鬼が現れたのは、これが2体目。町は“鬼の町づくり”を3年前からスタートさせ、そのメインとなる鬼のモニュメントを、世界的フィギュアメーカー海洋堂に、ゆるキャラをイメージして依頼。

しかし海洋堂は「そんなんじゃダメ! 見た途端、子供が泣きだすような作品を世界一の完成度で作りましょう!」と、赤鬼“鬼王丸(おにおうまる)”を昨年、完成させた。

そして、第2弾として登場したのが、鬼王丸の母鬼“柚鬼媛(ゆきひめ)”だ。圧巻の完成度に舌を巻くが、海洋堂代表取締役の宮脇修一氏は、飽くなき向上心を忘れてはいなかった。

「もう少し着物の裾を短くして、太ももを見せたほうが女性らしさを強調できた気がします!」

鬼で町おこし。おとぎ話じゃないんだから、と言うなかれ。なんと鬼王丸の設置以来、道の駅の観光客は6万人増、売り上げも3千万円増と絶好調なのだ。

町は「3体目は検討中」とのこと。来年見たい!なんて言ったら、それこそ鬼に笑われる!?

“世界一クリーチャー造形がうまい”と称され『シン・ゴジラ』のゴジラのデザインも担当した竹谷隆之氏がデザインとひな型制作を担当した鬼王丸。見た瞬間、泣き叫ぶ子供も

(c)竹谷隆之/鬼北町