1986年、『あぶない刑事』のTVシリーズに登場するや、世の男どもを熱狂させた金色のニッサン・レパード。
その人気は30年以上経った今また盛り上がり、中古車市場も高騰中だ。そんなレパードの魅力とは?
そこで、あぶデカとレパードが好きすぎて、ヘンなふうになってしまった濃ゆ~いオトコ2名に、その過剰すぎる愛情の中身を聞いてみた!
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やべぇ。不肖小沢、久々、真性ジャンキーに遭遇したぜ。それは“あぶデカ”&レパードバカ。完璧A認定の昭和ウイルス中毒患者。しかもかかったのは、ほぼ20代の前田将光&田中賢太クン。もちろん、動員数120万人と大ヒットした『さらば あぶない刑事』の影響もある。だがコイツらはマジで病気だ。
まず“平成の川崎麻世”!? 将光クンがハマったのは3歳。
「もともと刑事モノとかカーアクションは好きだった。でも夕方4時から“あぶデカ”、5時から『ナイトライダー』のヤバい再放送にハマって」
凝り性の将光クン。高校で“あぶデカ”の劇中サングラス&モデルガンを集め始めただけでなく、無免許の16歳で中古レパードを初購入!
「もちろん免許ナシ。でもヤフオクで5万円で買えたんでつい。2台目も高2の修学旅行中にケータイで(笑)」
その後も彼はレパードを売買すること6台。修理も「ネットでパーツを買った人つながりで、ディーラーの半値でオーバーホールして」と完璧ネット住民。
それから賢坊こと賢太クンがまたヤバい。
「僕は平成生まれでリアルあぶデカは見てなくて完璧にクルマのほうが年上です」
賢坊はお母さんが舘ひろしファンで、小4の9歳時に“あぶデカ”再放送に遭遇した。
「カッケーと思った瞬間、金色のレパードを買うと決めました。13歳でネットで調べたレパードオーナーのオフ会に行き、19歳で譲ってもらい」
“あぶデカ”を単なる刑事ドラマと思ったら大間違い。完全なるカルチャー爆弾で、このクルマには昭和のクルマ、ファッション、アクションのカッコよさが全部詰まっている。特に中毒性が高いのがレパードで、乗るだけで“なりきりあぶデカ”だ!
レパード最強ライバル「ソアラ」も!
●レパード最強ライバル「ソアラ」
初代ソアラ(MZ10) 2.8GTエクストラ 1981年~1986年 全長4655×全幅1695×全高1360(mm) エンジン=2.8リットル直6ツインカム(5M-GEU型) 最高出力/最大トルク=170ps/25kgm 新車時価格=417万円
2代目ソアラ(MZ21) 3.0GTリミテッド 1986年~1991年 全長4675×全幅1725×全高1335(mm) エンジン=3リットル直6ツインカムターボ(7M-GTEU型) 最高出力/最大トルク=230ps/33kgm 新車時価格=483万円
◆発売中の週刊プレイボーイ増刊『クルマプレイボーイ』より
(取材・文/小沢コージ 撮影/井上太郎)