彼氏の家でひとり待つ彼女は…

こんな彼女にごはんを作ってもらいた~い! 男の妄想を写真で叶えるミニドラマ『パジャマレシピ』。お料理おねえさん・大森麻里が、朝と夜の毎回違ったシチュエーションでアナタの彼女を演じちゃいます。

彼女が語りかけてくるor彼女に語りかける…それぞれの恋愛シチュエーションをその日によって体感ーー。紹介するレシピは朝晩のメイン食材は同じでコンビニでも買えるもの。簡単&クイックメニューで料理の幅も広がって、恋愛ムードを楽しみながら女子ウケしそうな料理男子にもなれちゃうぞ!

休日出勤だから外でのデートは“おあずけ”…と渡された合鍵を使って彼氏のNくんの家で待つ彼女。この日、初めて彼の家でひとり過ごすことになった彼女は、部屋のものを触わっていいのか動かしていいのかわからず、ご主人様のお帰りを同じ場所でずーっと待つことになったのでした。

合鍵を渡されたのはいいのですが、正直なところ、男性の部屋でひとり過ごすのは緊張すると思うのです。考えてもみてください。例えば、掃除をしてみて「気が利くね」というよりも、「俺ルールで置いているものを勝手に動かしやがって」と思う男性のほうが多そうですし…。

実は、私と彼氏サマの関係も特別なもので。合鍵を渡されてワクワクして部屋に入ったまではいいのですが、活発にすることはありません。持ち込んだお菓子を前に、ただただボーっと時間を潰すしかないのです。

彼氏サマが留守の家で気ままに…

とはいえ、先週、部屋に入れていただいた時に読んでいた漫画の続きぐらいは読みたいもの。本棚からお目当ての漫画を持ってきました。なかなかの長編なので最新巻に追いつくまで時間も必要ですし、だから今日はそのチャンスかもしれません。

でも、待っている1日って意外と長いものですよ。本棚にある巻数分は全て読み終わってしまいましたが、最新刊は友達に貸したと言っていたのを思い出しました。あとできることは、寝ながら漫画を読んだせいで、こった首筋をコロコロとするしかありません。時刻はまだまだ夕暮れ前――。休日に出勤するほど忙しい彼氏サマが帰宅するのは、もっと陽が落ちてからでしょう。

ぼぉっと外を長めながらマッサージに勤(いそ)しんでいた私の耳に、微かにカチャと聞こえて、続けてガチャと金属が回る確かな音とドアが開く音がしました。「いる~?」Nくんの声です。思っていたより随分と早い帰宅で予想外だったのもあり、出迎える私は嬉しさのあまり笑顔が抑えきれません。「にゃっ!」

お戻りにウキウキの彼女!

「おかえりなさいませ。お待ちしてましたにゃ?」3月とはいえ、まだまだ風が冷たかったせいで、頬が冷たくなっていて。でも頬を包んだ私の手を逆に包んでくれたその手は、とても温かです。ひとり待っていた寂しさの塊がスッと溶けていった代わりに、嬉しいのと恋しいの気持ちに満たされて…。「うにゃ」と思わず頬ずりしてしまいました。

きっとすぐ「お腹空いた~」と言うだろうと、おウチに来る時に買ってきていた食材を冷蔵庫から出しまして…。本当は待っている間に料理をしておいたほうがいいのでしょうが、はじめてのお留守番で部屋のキッチンを勝手に使うのは気が引けるもの。「気にしなくていいのに」とは言ってくださいましたが、それはもう少し慣れてからのほうが私のペースに合っているような気がします。でもお食事の後は早く、じゃれたいですにゃん~。

■恋愛レシピ18 生姜焼きのピカタ(1人前)

豚の生姜焼き…1パックA卵…1個A粉チーズ…小さじ1サラダ油…適量マヨネーズ、小口切りのねぎ…お好みで

1.豚の生姜焼きは表示通りに電子レンジで温めておく。その間にAを混ぜ合せる。2.フライパンにサラダ油を熱し、Aの卵液にくぐらせ生姜焼きを焼く。両面が焼けたら再度卵液にくぐらせ、フライパンで両面に薄く焼き色がつくまで焼く。これを卵液がなくなるまで繰り返す。

出演:大森麻里 オフィシャルサイトhttps://mariomori.amebaownd.com/

撮影:唐木貴央(人物)/早川善博(料理) ヘアメイク:大田奈々恵 編集協力:渡邉裕美