先月、兵庫県を中心に展開する弁当チェーン“たいこ弁当”が破産申請したというニュースが全国を駆け巡った。
週プレNEWSでも紹介したコンビニ同様、大規模チェーンの勢いに押され、ローカルチェーンが厳しい状況に立たされている“ほか弁”業界。
「しかし! そんななかでもオリジナリティを出して、地元の方に愛され続けている“ローカルほか弁”はたくさんあります!」と語るのは、ご当地グルメ研究会代表の松本学(まなぶ)氏。知られざる“ローカルほか弁”の魅力を前編記事に続き、存分に教えてもらおう!!
■絶品だし巻き お弁当物語
「味と価格にシビアな激戦区、大阪や神戸の方に愛されている、お弁当物語のだし巻きは絶品です。もともとダシ文化の大阪。だし巻きは値段の手頃なごちそうとして幼い頃から親しまれています。これを中心メニューに据えてファンをガッチリつかんでいるんです。一番人気のだしから弁当はだし巻き3切れにからあげ3個、ちくわの天ぷらが入ってワンコイン以下。これは人気が出て当然です」
というわけで、実際にお店に行ってお客さんに聞いてみた。
「ここのだし巻きの味はなかなか家では出せません。ダシの風味を壊さない絶妙の塩加減。本当に料亭で食べるレベルと遜色ないです。それを手軽に食べられるので週に3日は通っています」(28歳・会社員)
●手作りだし巻き弁当(430円) 買いに来たお客さんに「一流料亭にも負けない味」と言わしめた、だし巻き。ダシと醤油のあんばいが絶妙で美味!!
店内ではだし巻き用のダシも売っている(432円)。なかなか家では出せない味なので、一本買っておくといいかも!?
●だしから弁当(480円) 一番人気メニュー。だし巻き3切れに、からあげ3個。からあげはフリットに近いサクサクの衣でウマい!
静岡中心のどんどん
■静岡名物CM どんどん
「最後に、静岡県民で知らない人はいないローカルほか弁チェーン、どんどんを紹介しましょう! まず驚くのはそのメニュー数。軽く100種類を超えています。そして、まぐろかつや富士宮やきそばなど静岡県のご当地グルメも豊富。あとは、帯広ぶた丼など全国のご当地グルメメニューもそろっています。県内にご当地グルメが多く、それに触れる機会が多い静岡の県民性が出ていますね。あとはボリュームメニューのコスパも素晴らしい! そして、何より有名なのが20年以上続くCM。レトロさがイイ!!」
というわけで、どんどんの広報に聞いてみた!
「なぜCMが変わらないかといいますと、今以上のインパクトのあるCM案が出てこないからです(笑)。おかげさまで、ご当地名物CMとして多くの方に認識していただけるようになりました」
さまざまな形で愛されるローカルほか弁。ぜひ一度、ご実食あれ!
●まぐろかつ弁当(540円) 清水港で水揚げ加工されたマグロのかつ。白身魚より濃厚な魚のうまみが楽しめる。脇役の玉ネギフライも名物
●富士宮やきそば(400円) 静岡県のご当地焼きそば。モチモチした専用麺を使用していて、特徴である削り粉(魚粉)もたっぷり入っている
●帯広ぶた丼(500円) こちらも期間限定メニュー。本場帯広ソラチの「豚丼のたれ」を使用。にんにくチップがいいアクセントに
●岡山デミかつ丼(500円) 期間限定ながら、全国のご当地グルメメニューも豊富。デミかつ丼は本格的なデミグラスソースがたっぷりかかっている
●メガ丼(750円) かつとからあげを卵でとじた、超ボリューム丼。なんと1700kcal超え!! それでいて、この価格の安さはスゴすぎる!
●スーパーどんどん弁当(880円) 煮物にフライ、天ぷら、卵焼き、ウインナーなどが入った、まさにオールスター弁当。静岡名産のわさび漬けもウマい!
※価格はすべて税込みです。店舗によって価格が異なったり、取り扱いのないメニューもあります。