スーパーなどで売られているもやしの平均価格は30円前後(総務省・家計調査より)。40年前と変わらない値段だという スーパーなどで売られているもやしの平均価格は30円前後(総務省・家計調査より)。40年前と変わらない値段だという

庶民の野菜「もやし」が激安価格すぎて消滅の危機! それなら食べて応援だ!!

「このままでは日本の食卓から『もやし』が消えてしまうかもしれません」

3月9日、もやし生産者団体「もやし生産者協会」は「もやし生産者の窮状にご理解を!」という文書の中でそう訴えた。

これは、もやしの販売価格が40年前とほぼ変わらない一方で(200g入り1袋30円前後)、原料費や人件費などの生産コストが約3倍に上がっていること。そのため経営難に陥り、2009年に全国で230社あった生産者の半分近く(約100社)が廃業してしまったことを伝えたかったからだ。もやし生産者協会の担当者が言う。

「もやしはタイムセールなどで1円で売られていることがあり、スーパーなどでは19円といった値段もざらです」

なぜ、ここまで安く売られるのか? もやし生産者協会の林正二理事長が解説する。

「もやしを安い値段で売っていると、そのお店全体の野菜が安いという印象をお客さんに与えやすいんです。そのため、お店は利益を求めずに可能な限り安く売る。すると、ほかのお店も対抗して安くするという構図です。でも、そうなると納品価格を上げるのが難しく、生産者側も利益が出ないし、お店側も利益が出ない。どちらも損をすることになるんです」

では、適正価格は?

「40円前後。生産コストの値上がり分5、6円を受け入れていただいて、販売価格で10円上げていただければ…」

それができないと?

「現在全国で約130社の生産者がいますが、その中で健全経営をしているのは1、2割。8割以上は『何かあればやめよう』と思いながら続けているのが実情です」

このままでは、もやしが食卓から消えてしまうかも…。

「多くの野菜は作柄が天候に左右されて価格も変わりますが、もやしは工場栽培のため価格は一定で品質も安定している。リーズナブルで、調理しやすく栄養もあるので、ぜひ食べていただきたいです」

◆発売中の『週刊プレイボーイ』15号「今後、食卓から消える可能性も!? 頑張れ!! もやし」では、食生活アドバイザーの久嬢由起子さんによる簡単な『もやし』レシピを紹介! ぜひお読みください!

(取材・文/村上隆保 撮影/佐賀章広)