アフリカのコンゴで釣り上げた肉食魚「ムベンガ」。激流に生息するため、比較的弱りにくい30cmから40cmのナマズをエサにした アフリカのコンゴで釣り上げた肉食魚「ムベンガ」。激流に生息するため、比較的弱りにくい30cmから40cmのナマズをエサにした

ス、スゲぇー!!

上の巨大な魚の写真を見て思わずそう声を上げてしまうはず。優に1mは超えるであろうサイズ、ありとあらゆるものを噛み砕いてしまいそうなアゴに牙……コイツの正体は? つーか、それを満面の笑みで抱えているアナタはいったい何者なんですか!?

男の名は小塚拓矢さん。淡水域に生息し、体長1m、もしくは体重10kgに成長する巨大魚を「怪魚」と称し、これまで世界各地で50種類以上もの怪魚を釣り上げてきた。

「魚が好きで、魚と記念撮影をするために釣っているようなもの。ムベンガ(写真の怪魚)は2009年にアフリカのコンゴで釣ったものですが、なかなか釣れないという意味でムベンガはいい。

というのも、巨大魚というのはいいポイントが見つかるとどんどん釣られてしまう。でもムベンガだけは、僕の後に何人も挑んでいるけど、この8年間、とりあえず日本人に関して、写真のムベンガより大きなムベンガを釣った話を僕は知らない。気持ちとしては、いっそのことこのまま絶滅してほしい(笑)」

“怪魚ハンター”が目をつける次の獲物は何か? 

『週刊プレイボーイ』17号(4月10日発売)では、竿(さお)とペンを握る作家・夢枕獏先生と小塚さんとの平成『オーパ!』対談を掲載!

 アマゾンで釣り上げた「ツクナレ」。かつて開高健先生が“アマゾンの花火”と呼んだ怪魚を、小塚氏は“アマゾンの爆弾”とたたえる アマゾンで釣り上げた「ツクナレ」。かつて開高健先生が“アマゾンの花火”と呼んだ怪魚を、小塚氏は“アマゾンの爆弾”とたたえる

 ブラックバス用の竿で釣り上げた重量20kgの「タイメン」。糸が切れそうになり、最終的には川に飛び込んで持ち上げた ブラックバス用の竿で釣り上げた重量20kgの「タイメン」。糸が切れそうになり、最終的には川に飛び込んで持ち上げた

 世界的にも希少魚の扱いだという「ディンディ」。和名をノコギリエイという。パプアニューギニアで体長160cmほどを釣り上げた 世界的にも希少魚の扱いだという「ディンディ」。和名をノコギリエイという。パプアニューギニアで体長160cmほどを釣り上げた

(写真提供/小塚拓矢)

●小塚拓矢(こずか・たくや) 1985年生まれ、富山県出身。東北大学理学部生物学科卒業、同大学院生命科学研究科修了。在学時からアマゾンやアフリカを旅し、怪魚を釣り上げる。釣り用具の開発・販売も手がける。近著に『怪魚を釣る』(740円/集英社インターナショナル)

【お知らせ】 4月20日、「Loft9 Shibuya」で小塚拓矢さんが出演するトークイベント開催! 怪魚ハンター×動物写真家トークイベント「冒険を“仕事”にしよう!」 http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/62135