こってり濃厚なのに脂質50%オフ、糖質40%オフ、さらに一食178kcal! もろもろ通常のカップヌードルの約半分というスコアを叩き出した新製品「カップヌードル ナイス」(以下、ナイス)が10日から発売された。
でも“○○オフ”の食品は味気ないイメージ。本当に濃厚なの? ってことで早速、東京・新宿にある、日清食品本社で試食してみた。
まずは「濃厚! ポークしょうゆ」。…おお! 確かに濃い! ドロッとしたスープはコテコテで、麺も噛み応え&ボリューム感しっかり。
もうひとつの「濃厚! クリーミーシーフード」は、クリームシチューのようなスープがおいしい。はっきり言って、どちらも通常のカップヌードルよりも濃い! これは今までにないカップ麺かも。
日清食品マーケティング部の渡邊豪氏さん! どうやってこんなカップ麺を作ったんですか?
「3つのオフの秘密は麺。通常のカップヌードルの麺は油で揚げますが、『ナイス』は加熱して乾かす『ノンフライ製法』。これで脂質を大幅カットしました。さらに、麺のメイン素材を小麦粉ではなく、レタス約4個分の食物繊維をたっぷりと練り込んだ新開発の麺を採用することで、糖質とカロリーもガッツリ減らしました。その分、スープはこってり濃厚に。麺とスープのトータルで通常のカップヌードルの約半分というわけです」
でも、このスープを飲むと、白飯を食いたくなる。「追い炭水化物」しちゃいそう。
「大丈夫。カロリーは半分ですから。たとえ白飯を追加で食べても、夜中やダイエット中に食べても『罪悪感ないス!』です!」(渡邊さん)
「カップヌードル ナイス」のキャッチコピーですね。
「はい。例えばお酒を飲むと、シメのラーメンが食べたくなりますよね? でも『太るなあ』という躊躇(ちゅうちょ)、つまり“罪悪感”がある。それを感じなくて済むカップ麺が『ナイス』なんです。メタボ体形が気になるけど濃いモノを食べたい30、40代の男性をターゲットにしています」(渡邊さん)
なるほど。まさに俺たちのためのカップ麺だ!
「ええ。通常の新商品は企画立案から商品化まで7、8ヵ月かかりますが、『ナイス』は製麺から容器のデザインまで試行錯誤を重ねたこともあり、1年半かかりました。日清食品だけで、即席麺の新商品は毎年300アイテム以上世に出ていますが、残るのは3つあればいいほう。でも、『ナイス』にはすごく力を入れている。ぜひとも残していきたいです」(渡邊さん)
日清食品入魂の一品。コンビニやスーパーで見かけたら一度試してみては?