昭和の時代から釣りファンになじみの店、それが「上州屋」だ。テレビの釣り番組のメインスポンサーや各地で「上州屋カップ」というタイトルの釣り大会を開催するなど、用具販売店の枠を大きく超えた存在となっている。
「『上州屋』には船釣りに強い店、ヘラブナコーナーの商品が充実している店など店舗ごとに特色があり、内陸部の店には渓流釣りの道具の品ぞろえがすごいところも。各店舗を巡っているだけでも面白い」(さかな芸人ハットリ氏)
この「上州屋」と異なるアプローチでショップを展開し、勢力を伸ばしているのが「タックルベリー」だ。
「中古を扱うのが『タックルベリー』の特徴。僕の友人もここで買った中古のタックル(釣り道具全般のこと)を使っています。新品なら手が出ない値段でも、中古なら買えますから」(ハットリ氏)
各店舗の個性で勝負する「上州屋」、思わぬ掘り出し物を見つける楽しみのある「タックルベリー」。今後もそれぞれのストロングポイントを前面に押し出し、店舗を全国に広げていく両者の勝負はドロー!
■『週刊プレイボーイ17号』「ジャンル別チェーン店&サービス ライバル対決激突20番勝負! 2017年最新版」より
(取材・文/井出尚志 渡辺雅史 高山 恵[リーゼント])