駅の改札から屋根続きで濡れずに自宅に戻れるマンションもあるという武蔵小杉と、平日の昼間でも行き交う人の多い、東京都足立区の中心エリア、北千住

首都圏の住みたい街調査で、ここ数年人気なのが武蔵小杉。

「再開発が始まったのが10年前。都心部や横浜方面へのアクセスの良さから、マンションの完売が続き、3LDKで5000万円ほどの価格が7000万円まで上がりました」(住宅評論家・櫻井幸雄氏)

武蔵小杉と同じく、住みたい街で人気急上昇中なのが北千住だ。

「地下鉄半蔵門線への直通運転で注目を集めました」(櫻井氏)

だが、武蔵小杉は駅前にマンションがあるのに対し、北千住のマンションは駅から少し離れている。

「駅と住宅地が離れているのが弱点ですが、駅前にお店が多く、駅の近くに大学があるのも北千住の強みです」(櫻井氏)

大学が近くにあると、昼も夜も飲食店が活気づくので、シャッター通りになる可能性が低いのだ。一方の武蔵小杉はタワーマンションが多く、都心に通勤する人が多いので昼間の商業施設には人が少ない。今は武蔵小杉のほうが人気はあるが、この状況が続けば、北千住が武蔵小杉の人気を超える日が来るかも。

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(取材・文/井出尚志 渡辺雅史 高山 恵[リーゼント])