彼氏と浴衣で七夕祭りデート! いつもと違う装いに…!

こんな彼女にごはんを作ってもらいた~い! 男の妄想を写真で叶えるミニドラマ『パジャマレシピ』。お料理おねえさん・大森麻里が、朝と夜の毎回違ったシチュエーションでアナタの彼女を演じちゃいます。

彼女が語りかけてくるor彼女に語りかける…それぞれの恋愛シチュエーションをその日によって体感ーー。紹介するレシピは朝晩のメイン食材は同じでコンビニでも買えるもの。簡単&クイックメニューで料理の幅も広がって、恋愛ムードを楽しみながら女子ウケしそうな料理男子にもなれちゃうぞ!

高校時代から10年以上の付き合いになるふたり。親公認の仲だから、昨日から両親が旅行で留守にしている彼女の家にJくんはお泊まり中。今夜は初デートの思い出いっぱいの七夕祭りに行く予定だけど、彼女が浴衣に着替えたら…。

「おはよっ」昨日は行きつけの居酒屋で飲んだ後、両親が旅行で留守の彼女の家で飲み直したんだった…。そのまま泊まれる安心感で、調子づいて飲みすぎたせいか軽い頭痛とともに目を覚ました、俺。

麦茶の入ったグラスを渡しながら、「ねぇねぇ、これ覚えてる?」左手にキーホルダーを持っていた彼女がぼーっとしている俺にお構いなしで聞いてきた。もちろん、忘れるわけがない。今夜一緒に行く、七夕祭りで買ったキーホルダー。初デートの思い出の品だ。

「引き出しを整理したら見つけたんだよね。あと、CDも!」高校時代、めっちゃ流行った曲で「どっかにいっちゃって見つからないの」と彼女は一時期騒いでたけど、たまたま一緒に見つけたらしい。「なんか高校時代、思い出しちゃう?」

「で、昔を思い出したついでに~!」彼女が出してきたのは、赤い柄の浴衣。それも、覚えてる。初デートで着てたものだ。「10代最後で買ったけど、ギリまだ着ていい柄だと思うの。今日これで行こうと思って」最近、俺の母親とも結構仲いいらしくて、着付けまで習ってたんだとか。「ちゃんと着れるかわからないから、とりあえず今試してみる!」

10年以上ぶりの高校時代の浴衣は…?

部屋を追い出されて、たっぷり30分は待たされたんじゃないか。いくら初めてとはいえ、浴衣の着付けくらいでそんなかかるか?とも思ったが、苦戦したっぽい彼女がようやく呼ぶ声がして…。「どう?」

「全然OKだよ! キレイに着れてるじゃない」素直に褒(ほ)めると、彼女は小さなガッツポーズで超笑顔になって…。

でも、その浴衣姿が久しぶりで新鮮だったからか、それとも当時のまだお互い何も知らなかった頃の気分に戻ったのか、ちょっとムラっときて、自分でも意外な…。

せっかくキレイに着た浴衣だったのに!?

「もう~着崩しちゃって、シワになっちゃったでしょ」咎(とが)めてるワケでもなく、コトが終わってちょっと潤んだ目でそう笑いながらたしなめる彼女に、こっちも冷静になって気恥ずかしく…。

「もぉっ、ほんとせっかくうまく着れたとこなのに~!」ちょっと拗(す)ねたような口元でそう言うのも、逆にまたそそられたりして。襟元を合わせて整える、その首筋にまた欲望を覚えたんだが…。〈ぐぅぅ~~〉……えっ……??

恥ずかしそうにした彼女が照れ隠ししながら台所からそれを持ってきて。「朝ごはん、食べよ。昨日の夜、Jくんが『小腹が空いたんだよー』ってコンビニで買ったお蕎麦、結局食べないで寝ちゃったでしょ? このまんまだと味気ないからアレンジして何か作るね!」なんて、またキッチンへ戻ったその背中を見ながら(あんなお腹が鳴って、なかったことのようにすぐごまかすよな…)と感心したけど。もちろん、いきなり朝からエクセサイズさせたのは俺だし。でもロマンチックで終わらないのもつきあい初めとは違うってことかね…。

■恋愛レシピ33 蕎麦のジェノベーゼざる蕎麦…1個(コンビニの弁当)市販のパスタ用バジルソース…1袋サラダ…1パック(コンビニの小さいサイズ)

1.ボウルにざるそばを入れて軽くほぐす。2.(1)にバジルソースを加えて和え、さらにサラダを加えて混ぜ合わせる。

出演:大森麻里 オフィシャルサイトhttps://mariomori.amebaownd.com/

撮影:早川善博 ヘアメイク:大田奈々恵 編集協力:渡邉裕美