居酒屋で「好きなものを注文しろ」と言われてフライドポテトを頼んだ新社会人が、上司から「いつまで学生気分なんだ」と怒られたことがネットで話題に。
賛否両論らしいけど、じゃあ一体、何を頼めば正解なの!? というわけで、40、50代の上司世代の男性100名に「居酒屋で部下が注文すると嬉しいメニュー」をアンケート調査。前編記事では「居酒屋“神7”メニュー」を紹介した。
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今回のアンケートの結果、意外なメニューが人気であることもわかった!
野菜部門、前菜部門では「叩ききゅうり」(79%)、「焼き厚揚げ」(83%)、「ポテトサラダ」(84%)が高ポイント。
「叩ききゅうりはすぐに出てくる上に、取り分けタイムもなく食べ始められるので好評。焼き厚揚げも温かい食べ物の中で取り分けしやすいことが人気の理由でしょう」
ポテトサラダは?
「家庭でも食べられるように思えますが、居酒屋の味はなかなか出せないという不思議な一品。また、奥さんの目を気にせずソースやマヨネーズで好きに味つけして食べられるので、出てくると嬉しいんですよね」
そして、冒頭でも触れた、問題の「フライドポテト」も、なんと78%の支持を獲得する結果に!
「揚げ物である上に塩分も多く、さらにケチャップやマヨネーズをつけて食べる典型的なジャンクフード。上司は『誰だよ頼んだやつ』などとブツブツ言いますが、心の中では背徳感をスパイスにおいしく食べているんですよ」
ちなみに、同じ揚げ物部門の「ちくわの磯辺揚げ」(81%)は、小学校時代に給食で出ていたため愛着があるのだとか。最後に炭水化物部門の「ソース焼きそば」(63%)に関しては?
「焼きそばもピザと同じようにつまみとしての能力が高く、ガッツリ食べたい人、ゆっくり飲みたい人、両方から支持されているのでしょう」
言われてみれば、すべて納得! ちなみに、今回のアンケートから「エシャレット」(39%)、「チャンジャ」(42%)、「納豆オムレツ」(32%)などクセが強いものはもちろん、「グリーンサラダ」(43%)や「魚の塩焼き」(55%)など取り分けが面倒なものも極力避けるべきNGメニューであることがわかったのでご注意を。
もしも上司の趣味に合わない料理を頼んでしまったときは?
■もしも上司の口に合わなかったら…!?
さらに、+αで上司の心をつかめる注文テクニックを教えてくれたのは『気配りの正解』の著者・後田良輔(うしろだ・りょうすけ)氏。
「上司世代は、野球が大好きです。注文する際に『1番は素早さ重視で枝豆、4番にはパワーのある焼き鳥を持っていきたいですね』など、打順にたとえると面白がってもらえますよ」
さらにこんなアドバイスも。
「また、上司が地方出身者であった場合は、地元の郷土料理を頼むようにしましょう。秋田県なら『いぶりがっこ』。大阪府なら『泉州水なす』など、注文するだけで盛り上がること間違いなし!」
ちなみに、もしも上司の趣味に合わない料理を頼んでしまったときはどうすれば?
「『お口に合わなくてすみません。こんなときにはどうすればいいか、ぜひアドバイスしてください』とその場ですぐに教えを請いましょう。40、50代のキャリアのある上司であれば、教えたくて仕方ないネタをいくつも持っています。
上司のテクニックや武勇伝を聞き出し、『とてもためになりました』と言えば、注文の失敗もマイナス評価にはなりませんよ!」
さぁ、明日から上司と居酒屋に行ったら恐れずに注文し、評価を獲得しよう!
(取材・文/黄孟志 イラスト/服部元信)