こんな彼女にごはんを作ってもらいた~い! 男の妄想を写真で叶えるミニドラマ『パジャマレシピ』。お料理おねえさん・大森麻里が、朝と夜の毎回違ったシチュエーションでアナタの彼女を演じちゃいます。
彼女が語りかけてくるor彼女に語りかける…それぞれの恋愛シチュエーションをその日によって体感ーー。紹介するレシピは朝晩のメイン食材は同じでコンビニでも買えるもの。簡単&クイックメニューで料理の幅も広がって、恋愛ムードを楽しみながら女子ウケしそうな料理男子にもなれちゃうぞ!
電気メーカーに勤める彼のOくんとラジオDJの彼女。Oくんは現在、岩手県M市に転勤してているため遠距離恋愛中のふたり。彼の夏休みに合わせて、岩手の家に遊びにきた彼女が明日、東京に戻るという夜に事件が!?
お風呂上がりに俺のバスローブを着た彼女が、すごく寂しそうな顔をして「もう明日から東京か」って、呟(つぶや)いた。 俺は岩手、彼女は東京――付き合って3年目におりた転勤辞令のおかげで、今はいわゆる遠距離恋愛中。 春に赴任して、ゴールデンウィークは俺が東京に行ったから、今回は彼女が初めてこっちに来た。
彼女の好きなココナッツウォーターを「風呂上がりにどうぞ」って差し出したら笑顔になって。 「でも、行ってみたかった中尊寺に連れてってもらったし。やっぱ地元のお魚は美味しかったし。盛岡冷麺も本場の食べられて楽しかった~」
「ね、久しぶりに私に会えて嬉しかった?」 そりゃ、もちろん楽しかったに決まってる。3日もべったり一緒にいたのは、ほんと久しぶりなわけだし。 ちょっと照れくさい感じもあったのは事実だけどさ。
「嬉しかったら、ちゃんと態度で示してよ。ね?」 それって、どういうことだよ…。女のコって、そういうこと言いがちだけど。今夜も頑張っちゃうぞ!とかって、そういうことでもないのはわかってる。 まだ半年だけど、離れてみてお互いにいろいろ考えてるはずだから。たぶん、転勤は2年くらい…東京に戻ったらプロポーズしてもいいかなって。
最後の夜でラブラブ…な予定が!
おそらく、彼女もそのつもりだと俺は思う。ずっと一緒にいたいって。 「明日は夜から番組だから絶対戻らないとダメだし、帰省ラッシュのピークで指定席のチケット取ったから逃せないしねぇ」 仕事柄、時間にナーバスな彼女は、いつも目覚まし時計を絶対に早いうちからセットする。 でも、その横顔が淋しげなのは、またすぐ離れてしまう残り時間を考えているからなのか…。
「もう、なんで子犬みたいにずっとくっついてくるの? Oくんもシャワー浴びてきたら?」 そりゃ、キミが気になって、なんとなく部屋にひとり放っておきたくないから…。 でも、ちょっとふざけて「じゃあ、一緒に入って洗いっこしようか」って言おうとしたら…えっ。
「何、これ……」 彼女の顔が一瞬、冷たくなって。 その視線の先に、何が目に入ったかっていうと、マジかよ!?
彼氏の部屋で見つけちゃったのは……。
「ピアス?」ーー俺の心臓が止まる。ピアス? えっ、なんでピアス!? 俺もそう思ったけど、まさか…。 「それ、お盆休み前に営業所のみんなで飲んで、2次会がウチで宅飲みになったんだよ。みんな既婚者だから、おまえんとこだったらいいだろ、みたいなノリになってさー。そん時、べろべろになって横になってた女のコもいたから。外して置き忘れたのかもしんないし。俺、それから掃除もしてなかったからなぁ」 これは本当の話ーーま、ちょっといろいろぼかしてはいるけど。
「……ふーん、単身赴任してると、そういう言い訳もうまくなるのかなぁ~」 そう言って、からかってる風なのは、信じてくれたってこと? ん~、でも左手にピアスを持ったままなんだけど。 「ほら、シャワー浴びてきたら?」 えっ、まだ疑ってる? もしかして怒ってる? だから絶対、口は割れねーっ!
シャワーを浴びてさっぱりどころか、あーだこーだ気になって、さっさと上がったら、彼女は…。 「なんか、小腹空いちゃった。こっち来て、外食ばっかだったし、冷蔵庫になんにもないなーって。とりあえず、あるものでっていったら、そうめんくらいだから。これで盛岡冷麺風、作ってみようかな~。どう?」 うーん、まだ読めない。もう、あの話題はスルーしたままでいいのか? 「こんな冷蔵庫の中じゃ、女っ気なんてなさそうだよね。安心して東京帰れるかなぁ」 やっぱ、気付いてるよ、女の勘で。でも、男のひとり暮らしって、そういうこともあるわけで…。キミのことが一番大事なのはほんと。あーもう、プロポーズして将来のこと考えようとしてた矢先にこんなのって、参るよ~。
■恋愛レシピ40 盛岡冷そうめん (材料) そうめん…1束 A.水…1/2カップ A.鶏がらスープの素…小さじ2 A.しょうゆ…小さじ1 A.砂糖…小さじ1 氷…1/2カップ(約100g) チャーシュー、ゆで卵、キムチ、もやしのナムル、ねぎ、スイカなど好みのトッピング…適量
(作り方) 1.そうめんを外袋に書いてある通りの時間茹でて、ザルに上げる。水気を切って冷水で締めてから皿に盛っておく。 2.小鍋にAの材料を入れてひと煮たちさせる。ボウルに注ぎ、氷を入れる。 3.1の皿に2を注ぎ、好みのトッピングを乗せる。
出演:大森麻里 オフィシャルサイトhttps://mariomori.amebaownd.com/
撮影:早川善博 ヘアメイク:宮井憂子(Beauty Salon nagomi) 編集協力:渡邉裕美