夏風邪が長引く彼の看病に通う彼女 夏風邪が長引く彼の看病に通う彼女

こんな彼女にごはんを作ってもらいた~い! 男の妄想を写真で叶えるミニドラマ『パジャマレシピ』。お料理おねえさん・大森麻里が、朝と夜の毎回違ったシチュエーションでアナタの彼女を演じちゃいます。

彼女が語りかけてくるor彼女に語りかける…それぞれの恋愛シチュエーションをその日によって体感ーー。紹介するレシピは朝晩のメイン食材は同じでコンビニでも買えるもの。簡単&クイックメニューで料理の幅も広がって、恋愛ムードを楽しみながら女子ウケしそうな料理男子にもなれちゃうぞ!

天候不順が続いたせいか、美容機器メーカーで営業職の彼氏が夏風邪をひいて3日間も会社をお休み中。毎日、仕事終わりに看病しに来ていた大学職員の彼女は週末の今日も朝から彼の家に…。

「調子どう?」 お昼少し前にガチャとドアから音が聞こえると、合鍵を使って入ってきた彼女の手には、スーパーのビニール袋。 夏風邪をひいてダウンしている僕を気遣って、土曜日の今日も看病しに来てくれたみたいだ。

結構、体調はよくなってきたけど、僕は甘えて寝たままで「ラクになったけど、でもまだ本調子じゃないかな」って。

「熱、まだある?」 グッと近寄ってきた彼女の…思わずタンクトップからのぞく胸元を見てスグ、顔に視線を戻した。僕がダウンしているのに、なんでそんな刺激的なカッコでくるんだろう。

「まだちょっと熱っぽいかな?」 熱っぽくなったのはおでこじゃない部分なんだけどね。 「そ、そうかな……」

彼女が心配するのが嬉しくて…

「やっぱ買ってきてよかった」 つぶやきながら、冷却ジェルシートを取り出した彼女。近寄られてもドキドキしたけど、少し離れたら体のラインにドキドキするわけで。

「ん? どうしたの。やっぱりツラいよね。貼っておこう」 ムズムズっとする気持ちのやり場に困りながら、ぼーっと彼女を見ていたら、いいように勘違いしてくれて。 ツラいのは熱じゃなくて、なんだけど。これって元気出てきてるのか?

「ほら、もう少しちゃんと寝てないとダメでしょ」 なんて、子どもをあやすように言って、また顔を覗き込むように近寄られると… こういうのなんていうんだっけ、ヘビ…の生殺し? 冷却ジェルのヒヤッと感で少し落ち着いた…気もするのに、妙なヒヤッと感があるっていうか。

毎日工夫してくれるごはんが楽しみな彼

「ザーサイ、大丈夫だったよね。食欲そそられるかな…」 煩悩を押さえつけたまま、おとなしく寝ることにしたら彼女がごはんを作るって。 この3日間、違う味のお粥を作ってくれていたけど、確かにちょっと辛くて刺激のある味が治りかけにそそるかも。

「おとなしく寝ててね」 梅干し、海苔の佃煮、よくて、たまご。子どもの頃、母ちゃんが作ってくれたお粥の味気なさとは雲泥の差で、 熱出してからも彼女のお粥が元気の素になってるのは間違いない。

「お待たせ」 いい匂いがしたなと思ってしばらくして、エプロン姿の彼女がお盆を手に部屋に戻ってきた。 鶏がらスープ? 違う刺激も受けちゃったからかな、すごいバクバク食べれそう! これを食べてひと眠りしたら、もうすっかりよくなってるね、きっと。 目が覚めて彼女がいてくれたら、今度は自分が彼女をいつもより可愛がらないとなぁ、なんて思いながら僕はぺろりとお粥をたいらげた。

■恋愛レシピ41 中華風たまご粥 (材料) ごはん…茶碗1杯分 A.水…300cc A.鶏がらスープの素…小さじ2 A.めんつゆ…小さじ1 A.トマト(ざく切り)…中1個 A.ザーサイ(みじん切り)…10g A.長ねぎ(みじん切り)…10cm分くらい A.塩こしょう…少々 溶き卵…1個分

(作り方) 1.ごはんはザルに入れ、流水で洗ってぬめりを取る。 2.小鍋にAの材料を入れて中火で煮込みひと煮たちしたらごはんを加える。 3.溶き卵を箸の添わせるように加える、火を通す。

出演:大森麻里 オフィシャルサイトhttps://mariomori.amebaownd.com/

撮影:早川善博 ヘアメイク:宮井憂子(Beauty Salon nagomi) 編集協力:渡邉裕美