子供のころの食べた思い出の味を再現!

こんな彼女にごはんを作ってもらいた~い! 男の妄想を写真で叶えるミニドラマ『パジャマレシピ』。お料理おねえさん・大森麻里が、朝と夜の毎回違ったシチュエーションでアナタの彼女を演じちゃいます。

彼女が語りかけてくるor彼女に語りかける…それぞれの恋愛シチュエーションをその日によって体感ーー。紹介するレシピは朝晩のメイン食材は同じでコンビニでも買えるもの。簡単&クイックメニューで料理の幅も広がって、恋愛ムードを楽しみながら女子ウケしそうな料理男子にもなれちゃうぞ!

遅く起きた週末。朝ごはんは昨夜買っておいたサンドイッチで簡単にすませた彼女と彼氏のSくんはソファでゴロゴロ。ふと、つけたTVで旅番組の再放送を観ていた彼女が語り始めたのは、子供の頃に過ごしたシンガポールの思い出――。

日常のちょっとしたこと。朝起きたら隣にSくんがいて、朝食は昨日の夜にスーパーで買ってきた30%オフのサンドイッチ…なんて、気合いが入ってないどころか節約してるだけみたい。それでも、楽しいって思える人と一緒にいられる週末はすっごくしあわせ。

「Sくんもそう思わない?」なんて、話を振っても眠そうに聞き流されて。ま、いっかって何気なくTVのリモコンボタン押したら、やってたのは旅番組の再放送。おっ、いま人気の芸人が旅してる…ここシンガポールじゃん!「前に言ったことあったよね。お父さんの転勤で小学校1年生から5年生までシンガポールに住んでたって」

「この間、昔の写真をクラウドに上げたばっかなんだけど…」子供時代の写真、Sくんに見せたことあったかな?

「なんで爆笑してるの~!」写真を見せたら、すごいウケてる。たぶん、私がすごく日焼けしてるからでしょ。シンガポールの子ども時代は、そんなの全然気にしないで遊んでたもんね。そりゃ、今からは想像できないほど真っ黒だったし…。

思い出話が広がって……。

「そうだ、ちょっとイイモノ見せてあげよっか」なんか、自分で楽しくなって、にやついちゃってるよね、私。ささっと寝室に行って、引き出しの中にあったはずだと思うけど…。

あった、あったーって、持ってきてみたんだけど、「やだちょっと、引っ張らないでよ~(笑)」ソファに座ってたSくんが、私を座らせて抱っこしようとしたから脱線しちゃったよ。ほら、いいから見て見てっ!

この前…っていっても、Sくんと付き合い始める前、シンガポールに“帰星”した時の残りのお金。「あのね、シンガポールで帰省することを“星に帰る”って書いて、“帰星”になるの」なんか、そういうのステキだよね。住んでたのは5、6年くらいで、今となっては日本暮らしのほうが長いけど、私にとって思い出がたくさんつまったとても大切な場所なんだよ。

思い出話をしているうちに……。

「お父さんが休みの時はクアラルンプールとかバンコクも……あとバリも行ったかな? 結構、周りのいろんな国に遊びに行って、そこで初めて見るもの食べるのとかも面白かったな」

Sくんに「どんなもの好きだった?」って聞かれて、いろいろ思い出しちゃう。バターたっぷりのトーストに甘~いカヤジャムをたっぷりのせたり、朝ごはんで時々連れてってもらった屋台の…。「そうそう! ボボチャチャ。あれ大好きだったんだ」何それ?って顔でSくんが見てるけど、そりゃわかんないよねぇ(笑)。「あのね、ココナッツミルクにタピオカとかさつまいもに黒豆、あとタロイモとか入ってる、シンガポールのおしるこみたいな料理なの」

そういえば、冷凍庫にあった冷凍大学イモで簡単に作れるかも?「朝ごはんは外で買ってきた手抜きだったから、デザートは手作りしてあげよっか。作ったら食べてみる? Sくん、エスニック料理好きだから、たぶんハマる味だと思うんだ」…って、レンチンでかけるだけ、のせるだけの超簡単レシピになる予定なんだけどさ、あはっ (笑)。

■恋愛レシピ43 大学芋のボボチャチャ風(材料)大学芋(冷凍)…1パックココナッツミルク…100mlバニラアイス…100gごま…適量

1.大学芋は袋の指示通りに解凍する。2.器に大学芋、バニラアイスを盛り、ココナッツミルクを注ぎ、ごまをふる。

出演:大森麻里 オフィシャルサイトhttps://mariomori.amebaownd.com/

撮影:唐木貴央、早川善博(料理) ヘアメイク:大田奈々恵 編集協力:渡邉裕美