当時と同じ素材で当時の職人さんが作った「パソケード」(税込13万9800円)。ディスプレイはブラウン管でなく液晶、内部にはスピーカーや互換ゲーム機を入れ、ストレスなく使えるようにアップデートされている

80年代のゲーセンでマストなアイテムだった、テーブル型のゲーム筐体(きょうたい)。最近はすっかり目撃する機会も減ったが、しかし! 新品で、まさかの大・復・活!

こちらを販売するのは東京都八王子市で中古アーケード筐体の販売を手がける「パソケード」の永野間祐一社長だ。復活させた理由とは?

「自分がゲーム好きで、それで作ろうと思いました」

―すべて自分で作った?

「自分では当時の筐体は作れません。そこで日本にひとりしかいない70代の筐体職人さんを探し“作ってください!”とお願いしたら、“一台では無理。採算が合わない”と断られてしまって…。結局、商売にするしかなかったのです(笑)」

―今後も、このような懐かし製品の販売を?

「昔のゲーム筐体は、廃棄されることが多く、当時の設計図を持っている方や技術者も高齢で、今後は、このように再現するのも難しいです。現存する筐体を回収し、資料として保存していければと思っています」

今なら、おっさんゲーマーの夢“ゲーセンでゲームをやり放題!”を13万9800円ぽっきりで実現できますよっ!

80、90年代の懐かしゲームをプレイできる互換機「レトロフリーク」が内蔵されており、ファミコン、スーファミ、メガドラ、ゲームボーイ、さらにPCエンジンのソフトまで楽しむことができる

永野間さんは商品である「パソケード」のほか、数々のゲーム筐体をコレクションしている。オフィスは常にゲーム機でいっぱい。パソケード【http://pccade.com】

(撮影/榊 智朗)