今年6月からスタートした男性向け高級腕時計のレンタルサービス「KARITOKE」(カリトケ)。憧れのブランド時計を月3980円からレンタルできるという初の試みで注目を集めている。
Webでのサービス開始から予想以上の反響を受け、この11月からは東京では初となるリアル店舗を有楽町マルイにオープン。こちらも好調で人気モデルは常に品薄状態が続いているという。
そのシステムと人気の秘密を紹介した前編に続き、クローバーラボの常務取締役CFO兼経営企画室長の小川紀暁さんと有楽町マルイ時計セクションリーダーの菅原広行さんに、高級時計の魅力とオススメのモデルについて聞いた。
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―素朴な疑問ですけどそもそも、高級腕時計は通常のものと比べて何が素晴らしいんでしょうか?
菅原 まず、なんと言っても材質です。ガラス、ステンレスなどからダイヤモンド、ゴールドなど装飾部品に至るまで、すべて最高級のものを使用しています。例えば15万円以上の時計であれば、表面にサファイアガラスを使っています。見た目の美しさもさることながら、よほどのことがないと傷もつきません。
またロレックスの一部モデルで採用されている最高級ステンレスになると、硫酸や塩酸などに対する腐食性能も高く、ハイテク産業や宇宙工学などで使われるほどの素材を使用しています。
―それはすごい!
菅原 また製品は針、ムーブメント(時計の機械)からケースに至るまで、すべて自社一貫で製造されています。それによってデザイン面をはじめ、あらゆる部分に細かなこだわりが表れ、同時に高い品質も保証されます。高額な腕時計は品質、製造ともに非の打ち所がないのです。
―実際に人気の商品はどんなものがあるんですか?
小川 やはり一番はダントツでロレックスですね。続いてIWC、オメガ、ウブロ。ロレックスは多数、在庫を揃えているんですが店頭に並べた瞬間から次々と出てしまって、常に品薄状態です。高い知名度に加え、ビジネスでもカジュアルでも使えるデザインも高い魅力です。
―高額な腕時計が素晴らしいのはわかりました。でもそれだけ素晴らしいと、使っているうちにどんどん気に入り愛着が湧きそう。レンタルした後、買い取りたいという方もいるのでは?
小川 愛着が湧くとは皆さん、おっしゃいますね。時計に名前をつけているお客様もいるようですし。ただ買取はお断りしているんです。サービスを立ち上げる際、買取りの話もあがったのですが、それを可とすると、すべてお試し使いになってしまうので。それに丸井さんを始め、買える場所は他にたくさんありますから(笑)。
ビジネスシーンでのオススメは?
―そうですよね(笑)。ではここで、菅原さんにビジネスのシーンでオススメの3つを選んでもらいましょう。 *( )内はレンタルプラン
◆ロレックス サブマリーナ デイト(エグゼクティブ) ロレックスにしてダイバーズウォッチの大定番。黒文字盤の高級感溢れるシンプルなデザインが落ち着きある大人の雰囲気を演出。
◆オメガ スピードマスター デイト(プレミアム) オメガを代表する定番中の定番。クラシックでありながら洗練されたモダンなデザインが「できる男」を引き立ててくれる。
◆ハミルトン ジャズマスター クロノグラフ(カジュアル) シックな黒を基調としたデザインながら、すっきりとクロノグラフを搭載。4時位置に日付窓が配されるなど実用性も高い。
デートシーンで使える3アイテムも
またデートシーンで使える3つも。
◆カルティエ カリブル ドゥ カルティエダイバー(エグゼクティブ) 女性認知の高いカルティエのダイバーズウォッチ。文字盤からベルトまで男らしい力強さと存在感が溢れる。
◆IWC ポルトギーゼ クロノグラフ(エグゼクティブ) 上質な文字盤、ドーム型のサファイアガラスなど洗練さを極めたデザインが光る。革ベルトもスタイリッシュだ。
◆オメガ シーマスター アクアテラ アニュアルカレンダー(エグゼクティブ) 深いブルーのシンプルすぎるデザインが魅力。さりげなさの中に大人の高貴なムードが漂う。
―それでは最後に。今後のビジョンを教えてください。
小川 リアル店舗をもっと増やすとか、お客様のニーズに応えたオリジナル時計を出したいとか様々ありますが、今後はとにかく腕時計を買ったことのない人を刺激していきたいです。
我々の目標は「腕時計のある生活」を日本中に根付かせること。高級腕時計を気軽に楽しんでいただくことで、楽しさを少しでも知ってもらいたいですね。
●KARITOKE 有楽町マルイ 有楽町マルイ8F「フォードットウオッチ」内 月額レンタル料金プラン:カジュアル(3980円)、スタンダード(6800円)、プレミアム(9800円)、エグゼクティブ(1万9800円) *価格は税別です
(取材・文/大野智己)