岩手県のひっつみ。いわゆる「すいとん」なのだが、その名称から岩手独特の給食メニューだと思われている

昨年末から給食に関するニュースが相次いでいる。ソフト麺工場が提供停止を検討とか、栃木県鹿沼市の学校給食メニュー「インド煮」が惣菜店の商品として発売されたりとか…。

子供の頃に親しんだ“給食”は何かと思い入れが深いもの。というわけで、「その思い出を存分に語ろう!」と各都道府県で暮らす、よしもと「住みます芸人」や20~40代の一般男性300人に大アンケートを実施。いろんな声を聞いてみた!

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まずは給食の定番“汁物”の思い出から。山や川に囲まれた自然豊かな四国にはこんなメニューが。

「徳島といえば『そば米雑炊』。そばの実を粉にせず、そのままの状態で鶏ガラベースの汁に入れたもの。具だくさんで人気があり、給食で出ると男子で取り合いになった」(キャンパスボーイ〈*住みます芸人の名前。以下同じ〉)

また、愛媛県には「ちょぼ汁」という、大人味の甘くないおしるこがあるという。

「ささげ豆とサトイモの茎が入った味噌味のおしるこ。産後に飲むとよく母乳が出るといわれている郷土料理ですが、小学生の僕たちの口には合わずよく残していた」(ひめころん)

決して子供好みの味とはいえないのに、「郷土料理だから」という理由で給食に出るメニューは全国各地いろいろあったはず。

一方で、郷土料理だと思って食べていたものが実は全国区だったということも。

『ひっつみ』は、小麦粉を練ってスープに入れた岩手の郷土料理。県外の人に『それ、すいとんだろ?』と言われるたびに『ひっつみだよ!』と言い返してきた。しかし先日調べてみたところ、まったく同じものだということが発覚しました…」(アンダーエイジ)

ちなみに、すいとんの呼び方は岩手県内だけでも地域によって「はっと」「つめり」「とってなげ」と様々なようで、それほど子供から大人まで愛されるメニューのようだ!

★強烈な珍メニュー、子供ウケする主食、思い出のデザート…『週刊プレイボーイ』7号(1月28日発売)「47都道府県大アンケート! 俺たちの思い出の給食を語ろう!」にてお読みいただけます!

(取材・文/ORCA)