今や“ブーム”と言っても過言ではないほど続々登場している、激辛インスタント麺。そこで、即席麺評論家・大山即席斎氏による全商品実食レビューに加え、辛さ、完成度、個性の指標で五つ星評価してもらったぞ!
汁ありカップ麺編に続き、袋麺&汁なしカップ麺をガチンコレビュー! カップ麺に比べて袋麺は具材などがシンプルなイメージだが、その分、スープやソース本来の味や辛さで真っ向勝負しているのだ! *五つ星評価の★は1、☆は0.5です
■これぞ“激辛兵器”! 悶絶必至の危険麺!! 「18禁カレーラーメン(袋麺)」(磯山商事/458円) “18歳未満は食べてはいけないほどの辛さ”はダテじゃない! 「舌先がつゆに触れただけで跳び上がるほどの極辛で、顔が熱くなるだけでなく心臓の鼓動が速まった(笑)」
■熊本ラーメン×辛さWオイルが深みを生む 「熊本赤辛ラーメン」(五木食品/118円) 熊本に本社を構えるインスタント麺メーカー、五木食品の渾身作! 「程よい辛みのなかに酸みがあり、舌が軽くピリピリします。スープは濃厚すぎず、ちょうどいいこってり感です」
■“韓国一の辛さ”からさらに4倍増しの激痛 「マラブルダックポックンミョン」 (三養/198円)“激辛大国”で知られる韓国の商品の中でもこちらが“一番辛い”と噂されている…。「湯気を吸い込んだだけで顔がカッと熱くなり、ひと口目から舌がビリビリに(苦笑)」
■エスニックなソースが辛さとおいしさを両立 「インドミーインスタント麺激辛ミーゴレン」(南洋元/119円) インドネシア発のミーゴレンのインスタント食品にも注目。「ほのかに甘く、香ばしい味わいはまさにミーゴレン。チリパウダーをかけても辛さはピリ辛程度で、食べやすい」
■濃厚な地鶏ダシのうまみが唐辛子パウダーに絡みつく! 「宮崎辛辛(からから)麺」(響/162円) 宮崎ラーメンのインスタント麺という珍しさにも引かれる。「粉末スープで作る赤茶けたつゆは、味噌と醤油味の中間くらい。辛さは舌が軽くしびれて頭がほんのり熱くなるレベル」
汁なしカップ麺も侮れない!
辛さはスープに宿るもの? 否ッ!! 麺に直接絡めるからこその激辛もあるのだ。“汁なしカップ麺”といえど、侮るなかれ!
■焼きそばの金字塔、シリーズ最強の辛さ! 「ペヤング もっともっと激辛MAXやきそば」(まるか食品/200円) 言わずと知れたカップ焼きそば「ペヤング」が“辛さMAX”を打ち出した! 「こめかみがピリピリくるほどの激辛ですが、リンゴやトマトの甘み、うまみもきちんと感じられます」
■韓国の“庶民の味”が激辛になって登場! 「ブルダックポックンミョン」(三養/199円) 韓国では“庶民の味”として親しまれ、日本でいうところの焼きそば的ポジションだとか。「ひと口目から舌がビリビリするほど辛いものの、うまみや甘みも感じられるので箸が進みます」
■チーズでも中和しきれない激辛感! 「チーズブルダックポックンミョン」(三養/210円) 「ブルダックポックンミョン」にチーズパウダーがプラスされている。「チーズパウダーをふりかけた部分はおいしいですが、舌のしびれや顔面の紅潮を伴うほどの辛さです」
■スパイシーな辛さが食欲に拍車をかける! 「ペヤング 超大盛やきそばハーフ&ハーフW激辛」(まるか食品/259円) 「ペヤングやきそば」の大盛りサイズで、激辛ソースと激辛カレーソースの2種類入り。「両者を混ぜると、カレーのスパイスとフルーティな甘みで、新しいうまみが誕生します」
■ペヤングが見せたのは激辛という新境地! 「ペヤング 激辛やきそば」(まるか食品/180円) 実は、試作品の段階で辛さレベルを下げたそうだが…それでも十分辛い! 「こめかみにピリピリくるほどの辛さだが、舌にはそれほどツラくなく、うまみも感じられますね」
■マズいワケがない明太子入りの焼きそば 「サッポロ一番 かねふく監修ピリ辛明太子味 焼そば」(サンヨー食品/141円) 辛子明太子の老舗店「かねふく」監修のカップ焼きそば。「適度に噛み応えのあるサックリした食感の麺。明太子が入ることで、適度なピリ辛加減で塩味も効いた味わいに」
■広島の隠れた名物がカップ麺で全国に! 「ニュータッチ 広島汁なし担担麺」(ヤマダイ/158円) 広島で親しまれているB級グルメ、汁なし担々麺。「味は濃いめですがコテコテではなく、ラー油系の辛みと花椒系の辛みは強くない。とはいえ、舌にはけっこうピリピリきます」
(取材・文/増田理穂子、昌谷大介[A4studio] 撮影/下城英悟)
★続編⇒激辛ペヤング誕生秘話をまるか食品に直撃! 「 辛すぎてこれじゃ売れない!」「もっと刺激が欲しい!」
*価格はすべて編集部調べの実勢価格です(税込み)