弁当チェーン店「ほっともっと」がのり弁を5月1日から300円(税込)に値下げしたことで、のり弁に注目が集まっている。今やお弁当の定番となっているのり弁は、もともと「ほっかほっか亭」が広めたものだ。
「1976年に、ほっかほか亭1号店がオープンした際からのメニューです。創業時に多くの家庭でお母さんが作っていた“のりおかか弁当”(かつお節をご飯の上にのせて醤油(しょうゆ)をかけ、のりをのせたもの)が原形になっています。
創業時は白身フライが今ほど容易に手に入らない時代だったので焼き魚をのせていましたが、冷凍技術や練り物の製造技術の進化によって、今の白身フライとちくわの天ぷらになりました」(ほっかほっか亭を展開するハークスレイ)
では、こののり弁、各弁当チェーン店やコンビニで、どのように違っているのか。のり弁評論家の竹田あきら氏と、のり弁大好きグラドルの島﨑由莉香さんに大調査してもらった。
竹田 まず、“のり弁”ですから、のりの量がポイントです。「セブン-イレブン」と「ファミリーマート」は、のりがちょっと控えめに思いますね。
島﨑 あと、のりの下にあるおかかなども気になります。
竹田 そうですね。セブン-イレブンはおかか。ファミマもおかかですが、セブンに比べ量がちょっと少なめ。「ローソン」は昆布。「ほっともっと」はおかか&昆布の合わせ技。「ほっかほっか亭」はかつお節。「オリジン弁当」もかつお節ですが、こちらはたっぷり使っています。僕はかつお節派なので、オリジン弁当を評価します。
島﨑 私はお母さんの作ってくれたのり弁が昆布だったので昆布派ですね。
竹田 ご飯に関していえば、セブン-イレブンの「麦飯」は珍しいし、食感がいい。
島﨑 女のコは麦飯好きなコが多いので高得点です。
竹田 おかずの具材は「白身魚フライ」「ちくわの磯辺揚げ」「きんぴら」が定番ですが、ほっともっとだけ「ちくわの天ぷら」なんです。青のりを使っていない。やはり、のり弁というからには、ちくわにものりを使ってほしかった。
あと、ほっともっとだけ、タルタルソースではなく、普通のソースなんですよね。個人的には白身魚はタルタルで食べたいので、そこが残念。
島﨑 私もタルタル派なので同感です。
竹田 タルタルは別売りしていますけど、20円ですからね。
島﨑 おかずでいうと、セブンは白身魚フライ、ちくわの磯辺揚げのほかに唐揚げとコロッケが入っています。ファミマはコロッケと焼きそば。おかずの種類が多いのはうれしいですね。私はお肉好きなので、焼きそばよりもセブンの唐揚げがありがたい。ただ、ファミマのコロッケにはソースがかかっているけど、セブンにはかかっていないのが気になります。
竹田 コスパ的にいうと、やはり300円に値下げした、ほっともっとに軍配が上がります。ただ、セブンもたっぷりのおかかと麦飯を使っているのに400円を切ってるのはすごい。
セブンは品数が多いし麦飯もいいんですけど、貧乏学生の私は、一食100円の差は大きいんです。なので、ちくわが磯辺揚げじゃないのは気になりますが、やっぱりほっともっとを買っちゃうかな。
★『週刊プレイボーイ』23号(5月21日発売)では、各店の「のり弁」の実力を「見た目」「味」「コスパ」の項目でふたりが徹底評価!
(取材・文/村上隆保 撮影/佐賀章広)
●島﨑由莉香(しまざき・ゆりか) 週プレ「ミスグラジャパ!」グランプリ。1997年生まれ。身長167cm。5月29日(火)に新宿・歌舞伎町の「週プレ酒場」で酒BARのママをやります。ツイッターは【@yurika-317】