テレビで紹介され、この夏、ブームが本格化してきた「既婚者合コン」。建前では「友達や結婚相手づくりが目的」となっている。
それに特化したイベントサイトも多数存在し、不倫を許さぬ世の中のムードに反してずいぶん盛り上がっているようだが......急増の背景について、日本合コン協会会長・田中絵音(えのん)氏はこう解説する。
「若者が恋愛に消極的な時代で、集客層をもっと広げたいという街コン運営会社が新たな企画として目をつけたのが"既婚者"をターゲットとしたイベントでした。試験的に開催したところ、予想以上に需要が多いことが判明。そして、現在のように"既婚者の出会い"に特化したイベント会社も生まれてきたんです」
潜在的なニーズはもともと多かったわけだ。ちなみに「既婚者合コン」とひと口に言ってもネットで検索すると、「ハイステイタス男性限定」「高身長男性限定」「若手俳優似の男性限定」......などさまざまなイベントが散見される。それも、男性の参加条件ばかりが細かく、女性に関しては年齢制限くらい。いったいなぜ?
「既婚男性が出会いを求めるのは独身時代と変わらず性欲を満たしたいというケースが多いので、女性への細かい条件設定は不要なのでしょう。一方で、既婚女性が出会いを求める場合、旦那に不満があるケースがほとんど。そんなとき、女性は出会う男性に『旦那にはないもの』を求めます。
つまり経済的な不満がある場合は『ハイステイタス男性』、旦那のルックスに不満がある場合は『高身長男性』などを求める傾向に。そのために細かく条件が設定されているのでしょう」(前出・田中氏)
双方にとって効率的な出会いの場が求められているのだ。ただし、田中氏からはこんな注意が。
「既婚者合コンは『危婚者合コン』とも言っても過言ではありません。いくら一線を越えるつもりがなくても、トラブルに発展する可能性は大。参加する場合はくれぐれもリスクがあることを忘れないように!」
はたして既婚者合コンではどのような会話がなされているのか? 『週刊プレイボーイ』38号(9月3日発売)「"既婚者合コン"の実態に迫る!!」では、潔癖症の新婚ホヤホヤ男性ライターと人妻ライターが実際に参加、謎多き実態をレポートしている。