映画『縄文にハマる人々』が公開され、東京国立博物館で行なわれている『特別展「縄文―1万年の美の鼓動」』が盛況を博すなど、昨今、"縄文"や"土偶"に注目が集まっている。
縄文時代に作られた土偶が持つ、その独特なスタイルや模様は、現代人にも通用する美しさだ。そこで週プレNEWSでは、"古来の創造物の美しさ"と"現代のリアルな美しさ"が共演するセクシー土偶に挑戦することに!
しかし、普通にボンキュッボンな土偶を作ってしまったら、ただのフィギュアだ。せっかくなら"土偶に寄せよう"ということで、モデルはぽっちゃりグラドルとして人気を博す、うさまりあさんに依頼。彼女のスリーサイズを参考に同じ比率で作ることにした。
土偶というと思い浮かぶのは、教科書に出てきた手足が短く、丸い目を閉じたもの。ガンダムシリーズに出てくる「アッガイ」のようなヤツだ。
実は「特に決まった型があるわけではない」というのは、都内の「谷中ジンジャー」で土偶作りセミナーを行なっているアヲバさん。
「土偶と言っても頭がハート型のものや、スラっと細長い体形のもの、体育座りをしているもの、ゴテゴテした装飾のないものなど様々です。人間を模しているとわかればだいたい"土偶"だと思ってもらって大丈夫です」
とはいえ、うささんの"土偶感"を活かすには、オーソドックスな土偶が最適。今回は通常の立ちポーズ、前かがみ、寝そべりの3種類を作ることに。
まずはうささんのスリーサイズを実寸することになったが、ここでいきなり問題が。
「最近、大きくなっちゃってるんですよね......」
バターにそのまま海苔を巻いた「海苔バター」にハマっている彼女。実際に測ってみるとその数値はB109 W89.5 H97。公称のB105 W70 H90とは段違い(特にウエスト!)。
まさかの詐称が発覚したが、その代わりより土偶に近づいていることも判明。それはともかくアヲバさんの指導の下、作り始めることに。
作り方は非常に簡単。粘土で頭や胴体、足などパーツを作り、それぞれくっつけたら、竹串やコンパスなどで装飾をほどこす。そして最後に乾燥しやすくするため、足や頭に穴を空けるというだけ。
ひと通り説明を聞き始めると「懐かしい~。粘土とか小学生以来。久しぶりだと面白いですね!」とうささんも楽しげだ。
しかし、腕や足など細かいパーツに移ると苦戦。なかなか思い通りのサイズや形にならないらしい。
「見本を見てやっても変なバランスになっちゃうんです。粘土ってこんなに難しいかったっけ!? っていうかこんな不器用だったの、私って!?」(うさ)
アヲバさんいわく、一見、簡単そうだが実はそうでもないらしい。
「最初は大変ですよ。器用な人は1時間でできますけど、人によっては2時間以上かかりますから。今は簡単なものなら30分で作れますけど、僕も最初に教わっていた頃は苦労しました」
今回のポイントであるバストやヒップも実寸と同じ比率にしようするも、削りすぎてしまったり、ウエストを削ってしまいやり直したりと四苦八苦。
開始からおよそ2時間、ようやく通常の立った状態の土偶が完成。
「これ、あと2体も作るんですよね......小さいのにしましょうよ。そのほうがかわいいじゃないですか。大変だからとかじゃなくて、ね!」
......というわけで3体ともできあがった。
「最初の1体は全然うまくいかなくて大変だったけど、2体目からは粘土の扱いがなんとなくわかって楽しかったです。特に寝そべっている土偶は胸の流れ具合とかにも気を使って作ったので自信作です!」
「まさか人生で土偶を作ることがあるとは」と言っていたうささん。セクシーと言えるかどうかは不明だが、土偶っぽくはなった。もし興味があれば、セクシー土偶作りに挑戦してみてほしい。