ハリソン・フォード気分でついに憧れのペトラ遺跡にやってきました! ハリソン・フォード気分でついに憧れのペトラ遺跡にやってきました!

ヨルダンといえば、ペトラ遺跡!

紀元前1世紀ごろから古代ナバテア人の有力都市として栄えた場所で、世界遺産でもあり「新・世界七不思議」にも認定された巨大遺跡です。

映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のロケ地としても有名で、私は幼い頃にそれを見て、ものすごくワクワクしたのをよく覚えている。まさか大人になってここへ来るなんて誰が想像したでしょうっ! 興奮と感動で身震いしちゃいます!

安宿からのワディムーサの夜景。前日の夜はワクワクして寝れま.........した! 安宿からのワディムーサの夜景。前日の夜はワクワクして寝れま.........した!

"震え"の理由はそれだけではなく......、実はペトラ遺跡は世界の名だたる遺産の中でも"世界一高い入場料"と言われ、旅人たちを震え上がらせている。

その値段、1日券50ヨルダンディナール(約8000円) 偉大なる遺跡なんだから妥当なのかもしれないけれど、いえいえ、世界のほかの名所と比べてみてください。

映画『トゥームレイダー』でおなじみの、超ビッグスケールのカンボジアのアンコールワットが、昨年2017年に大幅値上げしたところで1日券は37ドル。

そして漫画『聖闘士星矢』を彷彿とさせる、ギリシャのパルテノン神殿だって、遺跡や博物館など複数に入場できるマルチチケットが、こちらも値上げして5日間有効で30ドル。(ちなみに私が行った2015年は4日間有効のチケットがたったの12ユーロだったし!)

私のように貧乏旅をしているバックパッカーや、旅の途中で財布を盗まれた旅人が感じる体感料金は一般の海外旅行中とは異なるわけで。

そんな中、地元の人なら1ディナール(約160円)ってゆう料金設定は、インドのタージマハルを思い出すなぁ。

「まぁ、でもとにかく、ペトラ遺跡はきっと規模がすごいんだろうな! だって未だに1%しか発掘されてないと言われている壮大な遺跡なんだもの......!」

どっちにしろ行くんだからお金のことは良いとして(キリッ)、そんなことよりも大事なのは誰と見に行こうかしら......。ハリソン・フォード気分でひとり冒険しに行くのも良いけれど、私は同じ宿に泊まる韓国人男子のキムを誘って一緒に周ることにした。

安宿のあるワディームサの街の中心地から2km弱。さぁ、冒険の始まりだ!

いざ、ペトラ遺跡へ! いざ、ペトラ遺跡へ!
馬発見。乗らないで歩くよ。私は歩きたいのさ 馬発見。乗らないで歩くよ。私は歩きたいのさ

入口からしばらく進むと、シークと言われるうねった岩の谷間の道に、西部アメリカを思い出す。

赤土色の岩とその隙間から見える青い空とのコントラスト。差し込む太陽の光や、谷間を抜ける涼しい風。乾いた土や砂の匂いに、馬やドンキーの闊歩する音。

「ああ、なんて冒険心をくすぐる場所なんだろう! たまんない!」

岩フェチの私の五感を刺激するこの場所にドキドキと胸を鳴らし、深い呼吸を繰り返しながら指先で壁を撫で歩いた。

シークと呼ばれる切り立つ岩の道 シークと呼ばれる切り立つ岩の道
所々には岩を削られてできた階段や、壁にはラクダなどのレリーフが刻まれていた 所々には岩を削られてできた階段や、壁にはラクダなどのレリーフが刻まれていた

そして、シークの暗い岩壁の隙間からついに見えたのは......スポットライトのように太陽の光を浴びたペトラ遺跡の主役「エル・ハズネ」!

「ワォ! こんな岩の中の隠れたところに!」

シークの割れ目からエル・ハズネが見えてきた! シークの割れ目からエル・ハズネが見えてきた! 『インディ・ジョーンズ』のロケ地「エル・ハズネ」 『インディ・ジョーンズ』のロケ地「エル・ハズネ」

ナバテア人の王の墳墓として築かれたといわれるこの建築。切り立った岩の壁を削って造られた正面は幅30m、高さ43mにも及ぶ。私は映画と同じものを見たことに喜び、古代人がこんなものを造っていたことに感心した。

でも......なんだろう! このフェイク感(笑)!

砂岩の岩肌を彫って造られたとは思えないほど美しく精巧なそれは、完璧すぎてもはやセットに見えてしまう。

ラクダやドンキーを引っ張るベドウィンたち(砂漠地帯で生活する遊牧民族)も『パイレーツ・オブ・カリビアン』に出てくる海賊のような風貌で、まるで映画の世界。頭の中にはやっぱりあの曲が流れた。

壁に鼻を押し付けているドンキー。ストレス? 壁に鼻を押し付けているドンキー。ストレス? ラクダは絵になる ラクダは絵になる

思わずウットリと見惚れてしまい、この場に何時間もいてしまいそうだけれども、おっと、時間がない。

1日券を握りしめた私は、急いでローマ円形劇場、柱廊通り、凱旋門などの見所を周りながら、ぺトラでもうひとつ見逃せない場所「エド・ディル」を目指した。

遺跡群の中を歩く 遺跡群の中を歩く 私はあっちに行きたいの 私はあっちに行きたいの 凱旋門の奥に見える岩山をのぼればエド・ディルへ行ける! 凱旋門の奥に見える岩山をのぼればエド・ディルへ行ける!

ロバに乗った観光客を横目に、岩山の急な坂道や800段ほどの階段をハァハァ言いながら登る私たち。そしてついに登頂すると、広い大地に「エド・ディル」が砂嵐に吹かれながら静かに佇んでいた。

「ワォ......!」

砂嵐の中に佇む「エド・ディル」 砂嵐の中に佇む「エド・ディル」

私たちは対面の洞穴カフェで砂嵐を避けながら、達成感と疲労の中しばし無言でその景色を楽しんだ。

キムが買った3ディナール(約480円)の割高プリングルスの塩気がやけに美味しいが、置きっぱなしにするとハエがこれでもかというほどたかる。

洞穴カフェからのエド・ディル 洞穴カフェからのエド・ディル

一息ついて、今度はカフェの裏手の小高い丘を登ると、そこには誰もおらず、視界にはペトラ遺跡の地平線が見渡せる見事な景色が広がった!

「壮観......!」

ペトラ遺跡の絶景を独占! ペトラ遺跡の絶景を独占!

こんな絶景を独占できるなんて、なんて贅沢でロマンチックなのであろう。

「いつかまたデートで来たいなぁ......」

ペトラ遺跡はあまりに自分好みの絶景すぎて、ふとひとりで中東まで来てしまった女旅人をしんみりとさせた(隣に旅友キムはいるけど!笑)。夢の世界遺産デート、いつかしたいけど結構な距離だし、それってもう旅人発想すぎて誰もついてきてくれない?

そうだ、ディ〇ニーシーに『インディ・ジョーンズ』のアトラクションがあったな。私あれの出口の壁に書かれている「アドベンチャーに終わりはないって言葉が大好き。今年は東京ディ〇ニーリゾートが35周年というタイムリーな話題ですが、久々にそんなデートもいいなぁ。

そこに行ったら、私は逆にヨルダンを思い出すのかしら。誰か......私をシーに連れてって(笑)。

ペトラの旅のお供、韓国人のキムさん。カムサハムニダ! ペトラの旅のお供、韓国人のキムさん。カムサハムニダ!

ヨルダンキッズかっこいい!ハート型くれて、ドキがムネムネです! ヨルダンキッズかっこいい!ハート型くれて、ドキがムネムネです!

【This week's BLUE】
ここがヨルダンでペトラ遺跡であっても、「セルフィースポット」と書かれているのは時代だな......。

★旅人マリーシャの世界一周紀行:第203回「旅人には天国! 物価が安く美人が多いウクライナ」

●旅人マリーシャ
平川真梨子。9月8日生まれ。東京出身。レースクイーンやダンサーなどの経験を経て、SサイズモデルとしてTVやwebなどで活動中。スカパーFOXテレビにてH.I.S.のCMに出演中! バックパックを背負う小さな世界旅行者。オフィシャルブログもチェック! http://ameblo.jp/marysha/ Twitter【marysha98】 instagram【marysha9898】

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