トリュフ入りの珍しい卵サンド(写真右)と、「喫茶YOU」のオムレツ系卵サンド(写真左)です

『週刊プレイボーイ』で連載中の「ライクの森」。人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。今回は、近年ブームとなっている「卵サンド」のオススメを紹介してくれた。

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ここ数年、「卵サンド」がブームになっていることをご存じですか? 潰したゆで卵をマヨネーズであえた昔ながらの卵サラダを使ったものだけではなく、厚いだし巻き卵やふわふわのオムレツ、スクランブルエッグをパンに挟んだものなど、さまざまな商品が登場しています。

なかでも、最近注目されているだし巻き系は「関西風卵サンド」ともいわれており、もともと関西の喫茶店で提供されていたスタイルの卵サンドです。それが都心でもはやり始めた理由は、"インスタ映え"にあると思います。黄色い断面をのぞかせる分厚~いだし巻き卵は、確かに写真映えしますね。

ただ、私が好きなのはやっぱり王道の卵サラダ系。そんな王道の一品を食べさせてくれるお店のひとつが、銀座の「みやざわ」です。このお店は近隣のクラブにもデリバリーをしているそうで、お酒の後に合いそうな塩っ気の強い味がたまりません。

また、卵サンドのポイントはパンと具材の一体感だと思うんですが、その見事な調和を実現しているのが大阪の「あべのカツサンドパーラーロマン亭」の卵サンド。

ここは、厚さ8mmの食パン5枚をミルフィーユ状に重ね、細かく潰した柔らかい卵サラダを挟んでいるんです。具材をパンがしっかりキャッチしていて、極上の一体感を生み出していました。

その一体感とは程遠いものの、パンと具のそれぞれの存在感を楽しめるのが銀座「喫茶アメリカン」の卵サンド。なんと、一斤のパンを真っぷたつに切り、その間に卵サラダを挟んでいるんです。

見た目のインパクトがあるのでメディアにもよく取り上げられますが、私のオススメは、ここのテイクアウト版の卵サンド。テイクアウトにすると、バゲットに卵サラダを挟んでくれるんですが、卵の黄身の優しい味わいが硬めのバゲットパンともよく合っておいしいです。

一方、進化系の卵サンドにもオススメしたいお店があります。東京・門前仲町にある「トリュフベーカリー」は、その名のとおりトリュフを使用したパンだけを売る珍しい専門店です。

人気商品であるトリュフ入りの卵サンドは、トリュフの香りと素朴な卵の味が合わさってなかなかイケます。パンは全粒粉でヘルシーですが、ジャンキーな市川的にはもっとしっとり系のパンで食べてみたいです。

また、赤坂の「コーテシー」の「燻玉サンド」は、卵サラダにいぶりがっこが交ざっています。最近、居酒屋でもいぶりがっこ入りのポテトサラダがあったりするので、似たような発想かもしれませんね。コリコリの食感とパンチの効いた味わいが楽しめる、強めの卵サンドです。

それから、すし職人の方がプロデュースする中目黒の「デリファシャス」の「出汁巻き卵ドッグ」は、ホットドッグに大きなだし巻き卵をドーンとのせたサンドで、まさにインスタ映えする一品です。パンがパリッと香ばしくて、「こういう進化系卵サンドもアリだな」と思わされました。

ブームがまだまだ拡大しそうな卵サンド。お店によっていろんな特徴があるので、ぜひお好みの一品を見つけてください。

●市川紗椰(いちかわ・さや)
1987年2月14日生まれ。アメリカ人と日本人のハーフで、4歳から14歳までアメリカで育つ。現在、モデルとして活動するほか、J‐WAVE『TRUME TIME AND TIDE』(毎週土曜21:00~)、MBSラジオ『市川紗椰のKYOTO NOTE』(毎週日曜17:10~)などにレギュラー出演中。コッペパン専門店「吉田パン」でオススメの具材は、"コンビーフ+卵"の最強にジャンクな組み合わせ

『市川紗椰のライクの森』は毎週金曜日更新!

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