独創的な料理を続々と開発している野島慎一郎氏

『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。

今回の"バカレシピ"は、チキンラーメンどんぶりの「とろふわかきたま」のみを使用した「コスパ完全無視! とろふわかき卵焼き」!

* * *

【今回の食材】 
・チキンラーメンどんぶり×12個(1箱)

野島 NHKの朝ドラ『まんぷく』、はやってるよなぁ。

助手 チキンラーメン開発者を題材にしたやつですよね。

野島 そうそう。このブームに乗らない手はないので、今回はチキンラーメンどんぶりを1箱(12個入)買ってきました。

助手 ウハッ。今日はチキンラーメン祭り! ほんとに「まんぷく」になっちゃうッスね~!

野島 では助手くん、12個全部フタを開けて「とろふわかきたま」を取り出してください。

(1)仕分け! チキンラーメンどんぶりを箱買いし、12個すべてのフタを開け、中身の「とろふわかきたま」だけを取り出す。余った麺はチキンラーメンの袋麺と同じなので保存しておこう

助手 えっ! この卵がウマいのに使わないつもりッスか!?

野島 当然使いますよ。使わないのは麺のほうです。

助手 野島、正気か!! いくらなんでもチキンラーメン開発者への冒瀆(ぼうとく)だろ!!

野島 まあまあ。この「とろふわかきたま」って本当にクオリティが高くて、本物の卵以上に滑らかでフワフワの食感なんです。今回はこれを使って卵焼きを作ってみようかと。

助手 とりあえず12個分の玉子を集めたッス。

野島 そしたら全部カップに入れて、熱湯を注いでほぐしていきます。それにしても、ひとつのカップに12個の玉子が入っている画(え)はすごいな。呪文を唱えたら神龍(シェンロン)とか召喚できそうな雰囲気がある。ちょっと唱えてみるか。タッカラプト ポッポルンガ プピリット パロ......。

(2)注ぐ! 12個の「とろふわかきたま」だけをカップに入れ、熱湯を注いで全体をほぐす。大量の玉子がひとつのカップに集結する様は圧巻。神聖な儀式を執り行なっているかのようだ

助手 唱えるな、唱えるな!

野島 さて、熱湯を注いで玉子がほぐれたら、フライパンで焼いていきますよ。

助手 すごい、この時点ですでにかなりフワフワ感が出てる!

(3)焼く! 油を多めに引いて熱したフライパンにほぐれた玉子を投入し、両面を焼く。もともとお湯を注げば食べられるものなので、軽く固まればOK。柔らかい場合はフタを駆使しよう

野島 焼くことでひとつの固形にしていくイメージです。ちなみに全体を炒めてスクランブルエッグにしてもウマいですよ。

さあ、できたので食べてみて。

(4)完成! 「コスパ完全無視! とろふわかき卵焼き」

助手 フゴッ! 口に入れた瞬間、固形の卵焼きが、とろけた! めちゃくちゃフワフワのトロトロですやん!

野島 本物の卵だとここまで柔らかく作るのは技術がいるけど、これを使えば素人でも簡単にフワフワの卵焼きを作れる。醤油をかけて和風、ケチャップをかけて洋風にして食べてもいいし、砕いたチキンラーメンを付け合わせにして一緒に食べてもいい。

助手 余った麺はジップロックで保存すれば袋麺のチキンラーメンと同じだし、これはアリ!

(5)食べる! 口に含んだ瞬間にとろけるような食感の卵焼きに大感動! 普通の卵を使ってフワフワの卵焼きを作るのは技術が必要だが、これなら誰でも簡単に絶品卵焼きを作ることができる

野島 ところで助手くん、今回の経費って精算していいかな。

助手 いくらかかったッスか?

野島 送料込みで3000円。

助手 卵焼き1個に3000円! コスパ悪すぎだろ! やっぱりこれはナシだわ!!

●野島慎一郎(のじま・しんいちろう) 
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。笑えるレシピを60本収録した『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社)が好評発売中