コンビニの至る所で魚の新商品が登場！
■レンチン系魚惣菜がスゴイ！
最近、コンビニの棚でよく見かける"魚惣菜"の勢いが止まらない！
セブン－イレブンを運営するセブン＆アイ・ホールディングスは昨年３月、魚惣菜シリーズの年間販売数が５０００万食を超え、前年比２割増を記録したと発表。今年はそれを超えるのではと注目を集めている。
このヒットの要因についてコンビニ記者の吉岡秀子氏はこう分析する。
「シニアや主婦層、ヘルシー志向の若い女性まで幅広い世代から支持を得ているのが強み。そしてなんといっても"おいしい"ということ。昔はレトルトパウチを湯煎（ゆせん）するスタイルが主流でしたが、技術開発により、レンジでの加熱でも風味を損なわないトレー型のパックが広まったことが今のヒットにつながっています」
では、そのレンチン系魚のオススメは？
「さば・サケ・ホッケ・シシャモの"焼き魚四天王"は、どのコンビニもクオリティが高く、人気を集めているのもうなずけます。そのほか、赤魚の煮付（ローソン）などの通好みの魚やいわしの明太焼（セブン－イレブン）など少し手を加えたアレンジ系の一品もオススメです」
【レンチン惣菜】
レンチンしても風味が損なわれない、窒素ガス充?容器の開発によって売り上げは急伸長。シシャモやさばのような定番から赤魚のようなシブイ魚までそろっている。
子持ち焼きししゃも １９８円（ファミリーマート）
赤魚の煮付 ２９８円（ローソン）
いわしの明太焼 ２３５円（セブン－イレブン）
■フレッシュさが売りのチルド系
実は、このコンビニ魚の勢いはレンチン系の焼き魚や煮魚だけにとどまらないと吉岡氏は語る。
「パックを開けてそのまま食べられるチルド系も秀逸。この分野ではセブン－イレブンが一歩リードしています。炙りしめさばや、たこぶつ、あかにし貝など、フレッシュでお酒のおつまみにピッタリ。そして何よりうれしいのは、これらの商品には醤油やわさびがついていて、パックに醤油の受け皿スペースもある。この１パックですべてが完結するんです」
確かに、わざわざ冷蔵庫から調味料を出したり、洗い物をする手間が省けるのはうれしい！
「このようにフレッシュな魚が食べられる容器や陳列棚の技術の進歩で、今後は刺し身なども普及する日が来るかもしれませんね」
【そのまま食べるチルド系】
開けてそのまま食べられる鮮度がウリ。セブン－イレブンではほかにも、たこぶつ（３７８円）などが人気。写真のようにパックに醤油を入れる部分もあってお皿がいらないのもうれしい。
炙りしめさば ３００円（セブン－イレブン）
あかにし貝 ３００円（セブン－イレブン）
■ホットスナックの魚も見逃せない！！
さらに注目すべきコンビニ魚があると語るのは、Ｂ級グルメに詳しいライターの中川哲司氏。
「それはレジ横のホットスナック！ チキンや焼き鳥にばかり注目が集まっていますが、魚も新商品が続々登場しています。１月にファミリーマートから新発売されたフィッシュフライはハンディで食べやすい大きさ。白身の魚がぎっしり詰まっています。タルタルソースがついてくるのもうれしい。
多数のホットスナック魚がそろっているのはローソンです。ふっくらあじフライはそのデカさにビックリ！ 大人の手くらいの大きさがあります。そして本当にふっくらフワフワ。ご飯のおかずにもお酒のおつまみにもいけます。大きなイカフライもその名のとおりサイズが魅力で食べ応えあり！ イカにしっかり切れ込みが入っていて食べやすいというのも憎い演出ですね。
さらに、天然えびの海鮮かき揚げも人気。１７０円とリーズナブルなので野菜が多いかと思いきやケチケチせず、エビや貝柱がゴロゴロ入っています。そして、この１月に新発売されたのが、ごろっとたこ天串。魚のすり身の中に大粒のたこが入っています。おつまみに最高です」
こんなに魚のホットスナックのラインナップが豊富だったとは......。気づかなかった！
「ほかにも、ファミリーマートが昨年、焼さばを具にしたおむすびを発売したり、食品の乾燥技術の向上で各コンビニのプライベートブランドから魚の乾きものおつまみが増えたりと、コンビニの棚で魚がどんどん増殖しています」
【ホットスナック】
意外に知られていないがラインナップ豊富。どの商品もサイズが大きく食べ応え十分。ソースやタルタルソースなどがついてくる商品もあって、味のアレンジも楽しみのひとつ。
フィッシュフライ １５０円（ファミリーマート）
ふっくらあじフライ１４０円（ローソン）
大きなイカフライ １２７円（ローソン）
天然えびの海鮮かき揚げ １７０円（ローソン）
ごろっとたこ天串 １６０円（ローソン）
ファミリーマートが昨年１１月に発売した「直巻 焼さば」（１１５円）。もちろん相性バッチリ
■コンビニ魚をさらにウマく！
それでは最後に、コンビニ魚をさらにおいしく食べるためのアレンジレシピを中川氏に教えてもらおう。
「イチオシはカレーパンにさばの塩焼をサンドするさばカレーパン！！ さばカレーやさばをパンに挟んださばサンドもあることから、この３つの相性はバツグン。合わないわけがありません」
実際に食べてみると、さばの生臭さをカレーが消してくれて、確かにウマイ！
「ほかには、カップヌードルに天然えびの海鮮かき揚げを入れる食べ方もオススメ。うどんやそばのお供としては定番なのにラーメンとの組み合わせはあまりなかった。でもこれがコンビニではできてしまうわけです！」
これも食べてみると、醤油スープにかき揚げの油が染み出て美味！ 試してみる価値は大いにアリ！
【さらにおいしく食べられるアレンジレシピ】
さばのほのかな臭みをカレーが消してくれる。三位一体のベストマッチ「さばカレーパン」。
そばやうどんの定番の具だが、カップヌードルの醤油スープにも合う「かき揚げラーメン」。
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この勢いにのっかって、明日ぜひコンビニ魚を手に取ってみよう！
※価格はすべて税込みです。店舗によって取り扱いのない商品や価格が異なる商品もあります。