週刊プレイボーイで「激ウマ! バカレシピ研究所」を連載中の野島慎一郎氏 週刊プレイボーイで「激ウマ! バカレシピ研究所」を連載中の野島慎一郎氏

『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。

今回の"バカレシピ"は、インスタ映え間違いなし!? カラフルなフォントも、三木のり平のイラストもキュートな桃屋のビンを使った「ティラミスですよ!」!

* * *

【今回の食材】 
・江戸むらさき ごはんですよ! ・江戸むらさき 桃屋の柚子こしょうのり ・江戸むらさき 唐がらしのり ・ティラミス3個 ・ご飯適量

野島 助手くん、ビン入りティラミスのニュース知ってる?

助手 はい、ティラミスヒーローですね。日本の企業がシンガポールの人気店の名称やロゴに酷似したものを先に商標登録したという。

野島 そうそう。ひどい話だよなあ。海外の店なら気づかれないと思ったのかな。

助手 かわいらしいビンに入ったティラミスとか、お土産でもらったらうれしいし、インスタ映えもしますからね。

野島 かわいいビンなんて日本にはほかにもたくさんあるのに。例えばこれ! 「ごはんですよ!」のカラフルなフォントも、三木のり平のイラストも最高にキュートだろ? 今回はこの桃屋のビンを使ってティラミスを作ろうかと!

助手 えっ、それはいいけど中身ぎっしり入ってるじゃん。

野島 ご飯もたくさん用意したので、中身は食べちゃおう。

(1)食べる! まずはビンの中身を空けるため、ホカホカご飯と一緒にひたすら食べる。ほかの容器に移すなんてことは考えない。なぜならそれがバカレシピだからだ。味はもちろん最高にウマい (1)食べる! まずはビンの中身を空けるため、ホカホカご飯と一緒にひたすら食べる。ほかの容器に移すなんてことは考えない。なぜならそれがバカレシピだからだ。味はもちろん最高にウマい

助手 桃屋のビン3個分も一気に食べたら塩分やばいだろ。別の容器に移せばいいのでは?

野島 愚か者め。デザートは食後だからこそおいしく感じられるものだろ? モリモリ食べましょう。お茶漬けや納豆に混ぜてもうまいぞ!

助手 確かにウマいけどもう食えないッス!

野島 完食しましたね。そしたらビンを洗って、いよいよティラミスを作っていきましょう。

(2)洗う! 中身を食べ終えたらビンの中にお湯を注ぎ、しっかり振ってこびりついた海苔を落とす。洗剤をつけて洗いたいところだが、この方法ならラベルが濡れにくいのでオススメ (2)洗う! 中身を食べ終えたらビンの中にお湯を注ぎ、しっかり振ってこびりついた海苔を落とす。洗剤をつけて洗いたいところだが、この方法ならラベルが濡れにくいのでオススメ

助手 おっ、珍しく本格的な調理が始まりそうッスね! って何スマホ見てるんスか?

野島 クックパッドです。「簡単 ティラミス」で検索してるんだけど、難しそう......。

助手 クックパッドって、あんたそれでも料理研究家かよ!

(3)クックパッド! ティラミスの作り方を調べてみるも、「簡単」とうたいながらも初心者には難しそうなレシピが多いことに愕然。仕方がないので市販のティラミスをそのまま使用することに (3)クックパッド! ティラミスの作り方を調べてみるも、「簡単」とうたいながらも初心者には難しそうなレシピが多いことに愕然。仕方がないので市販のティラミスをそのまま使用することに

野島 僕たちに作れそうなものは載っていなかったので、仕方ないから市販のティラミスを使いましょう。これの中身を桃屋のビンに移していきます。

助手 中身を食べて移すだけ!もはや料理の要素ゼロ!

(4)移す! スプーンを使って市販のティラミスを桃屋のビンに移していく。きれいに移す作業は案外難しいが、上手に盛りつけると不思議とオシャレに見えてくるのがおもしろい (4)移す! スプーンを使って市販のティラミスを桃屋のビンに移していく。きれいに移す作業は案外難しいが、上手に盛りつけると不思議とオシャレに見えてくるのがおもしろい

野島 丁寧にスプーンで移していくと......ほら、オシャレな感じに仕上がりました!

助手 ほんとだ。ティラミスがビンに入ってるだけでかわいく見えるし、食べるときに高級感が出る。桃屋のビンだからこそ感じられる日本らしさもイイ!

(5)完成! 「ティラミスですよ!」 (5)完成! 「ティラミスですよ!」

野島 ビンさえあれば家でも簡単に高級ティラミスを再現できるのがいいですよね。っていうかこれ、商品化できるんじゃ!?

助手 外国人にはウケそうな感じはありますね!

野島 では大量生産を始めましょう! 助手くん、毎日たくさん食べて空きビンつくってね。

助手 塩分的にアウトだろ!

●野島慎一郎(のじま・しんいちろう) 
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。笑えるレシピを60本収録した『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社)が好評発売中

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