『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。
今回の"バカレシピ"は、幼い頃、大量に作って食べたいと思った「ねるねるねるね」をアレンジした「ねるねるころね」!
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【今回の食材】
・ねるねるねるね ブドウ味 5個 ・チョココロネ 2個
野島 助手くん、これ覚えてるかな? 1986年に発売された知育菓子「ねるねるねるね」。
助手 わっ、懐かしい! 魔女が出てくるCMだったのをよく覚えてるッス。
野島 最近久しぶりに買って食べてみたんだけど、本当に昔から全然変わってない。練れば練るほど色が変わって、こうやってつけて......ウマいッ!!
助手 ♪テーレッテレー!
野島 幼い頃はコレを大量に作って食べたいと思ったものですよね。今回はそんな夢を叶(かな)えるバカレシピを作ります。不思議と「ねるねるねるね」を使ったアレンジ料理ってないんですよ。
助手 普通考えないって! まあでも面白そうッス。どんなのを作るんですか?
野島 コロネに詰めて「ねるねるころね」にしようかと。
助手 ダジャレかよ! アンタそれ名前だけで考えただろ!
野島 失礼な。「ねるねるねるね」は滑らかなクリーム状になるからパンとの相性がいいんだ。それじゃ作り始めましょう。といってもコロネから作るのは大変なので、今回は市販のチョココロネを買ってきました。これの中身を抜いていきますよ。
助手 スプーンで抜くのはまあいいとして、抜いた中身を捨てちゃうのはもったいないッスね。
野島 捨てるなんてとんでもない。中身は全部食べちゃいましょう。
助手 ウエェェッ。食べすぎて口の中が甘ったるい......。
野島 チョココロネの抜け殻ができましたね。続いて「ねるねるねるね」を作ります。今回使う「ねるねるねるね」は5個分!
助手 ボウルで作る大量のねるねる! あっ、粉を混ぜたら色が変わってきた! これ大さじで食うとテンション上がるわ!
野島 食べすぎないで!! そしたらスプーンで「ねるねるねるね」をコロネの中に入れてください。つけて食べる用のキャンディは一緒に盛り付けましょう。
助手 作り方は貧乏くさいけどパステルカラーのコロネってかわいいな。作り方さえ見せなければ女子受けしそう!
野島 味もしっかり合うんですよ。さあ食べてみてください。
助手 おおおっ......けっこうイケる! チョココロネを想像して食べると全然違う味がしてビビるけど、爽やかな酸味がコロネ自体の甘みとマッチして、お互いの味を高め合ってる感じ!
野島 あまり似た味の菓子パンってないから好きな人はハマる味かと。商品化狙ってみる? われわれがねるねるを練りますので。
助手 ねるねるの一番楽しいところを奪っちゃダメだろ!
●野島慎一郎(のじま・しんいちろう)
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。笑えるレシピを60本収録した『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社)が好評発売中