F1 2019シーズンを戦うアルファロメオレーシングのドライバー、キミ・ライコネン(右)とアントニオ・ジョヴィナッツィ。右がステルヴィオ、左がジュリアのクアドリフォリオ「F1 Tributo」モデル(写真提供/FCAジャパン株式会社)

FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)ジャパン株式会社は、アルファロメオのプレミアムスポーツサルーン「ジュリア・クアドリフォリオ」と、プレミアムSUV「ステルヴィオ・クアドリフォリオ」に限定車「F1 Tributo(エフワン・トリビュート)」を設定。11月より全国のアルファロメオディーラーで販売することを発表した。

1920年にレーシングカーメーカーとして誕生したアルファロメオは、初めてF1世界選手権が開催された1950年、そして翌51年にジュゼッペ・ファリーナとファン・マヌエル・ファンジオのふたりのF1ワールドチャンピオンを輩出するなど、F1創世記を担った。51年に一時撤退した後は、1961年~1979年にエンジンサプライヤーとして、1979年~1985年までは再びワークスチームとしてF1に参戦。そして2018年にザウバーF1チームをパートナーとして復帰すると、2019シーズンからはチーム命名権を買い取る形で「アルファロメオレーシング」としてF1に参戦している。

アルファロメオ ジュリア・クアドリフォリオ F1トリビュート/V型6気筒DOHC24バルブインタークーラー付ツインターボエンジン。総排気量2,891cc。最高出力520ps

アルファロメオ ステルヴィオ・クアドリフォリオ F1トリビュート/エンジンはジュリアと同じ。サイズは全長4,700mm、全幅1,955mm、全高1,680mm、車両重量1.910kg

今回の「F1 Tributo(エフワン・トリビュート)」は、そのF1復活を記念したモデル。アルファロメオの自動車レースの幸運のお守りであり栄光の紋章である、白地に緑の「クアドリフォリオ=四つ葉のクローバー」を纏(まと)うことが許されたハイパフォーマンスモデル「クアドリフォリオ」のスポーツ性能を、さらに向上させている。

カーボン素材をグリルやシート、ブレーキシステムに搭載することで、車両全体で27kg以上の軽量化を実現。さらに専用エンジンチューニングおよびAkrapovic(アクラポヴィッチ)社製のエキゾーストシステムにより、2.9L V6ツインターボエンジンの最高出力は510psから520psに引き上げられた。ザウバーエンジニアリングとの共同開発によるエアロパーツを搭載し、アルファロメオレーシングのF1マシン「C38」を彷彿とさせるカラースキームがラッピングされたエクステリア、スバルコ社製のカーボンバケットシート、真っ赤なシートベルトのインテリアなど、「アルファロメオ史上、最強のロードカー」の名に相応しいスポーティーなモデルに仕上がっている。

なお、販売台数はジュリアが6台、ステルヴィオが4台。メーカー希望小売価格はジュリアが14,590,000円、ステルヴィオが14,950,000円。詳細は商品サイト【https://www.alfaromeo-jp.com/models/quadrifoglio/limited/f1-tributo/】まで。