■あのコカ・コーラもレモンサワー界へ!
現在、大ブームを巻き起こしているレモンサワー。日本蒸留酒酒造組合が今年2月に発表した調査によると、「直近1年間にレモンサワー(缶チューハイを除く)を飲んだことがある人」は79.8%と前年よりも5.7%もアップ。
また、レモンサワーを飲む回数が増えたと回答した人は36.8%で、こちらも前年より8%上昇している。
レモンサワー専門家のレモンザムライさんが解説する。
「レモンサワーブームはこれまで2回ありました。1回目は1980年代のチューハイブーム時で、安く飲めると全国の居酒屋で爆発的な人気に。2回目は8、9年前の、横丁文化が注目された頃。実はヘルシーで飲みやすいと浸透していったのです」
そして現在、第3次ブームが到来。あのコカ・コーラ社が専門ブランドを立ち上げたのを筆頭に、各社もこぞって新作を投入だ。ではなぜ今、レモンサワーが人気なのか。
「現在のレモンサワーは製法や原材料にこだわり、本当に飲みやすくてクオリティの高いものが増えました。価格帯も350~で150円前後が中心とリーズナブル。さらに、レモンは栄養豊富で抗酸化作用もあり、カロリー的にもヘルシー。そのあたりが受けているのだと思います」
ではここで、レモンザムライさんと、お酒が大好きなグラドルの水樹たまちゃんが、人気の缶レモンサワーを飲み比べ!
──最初は、超話題の「檸檬(れもん)堂 定番レモン」から!
レモン 丸ごとすり下ろしたレモンをあらかじめお酒に漬け込むことによって、レモン感はそのままに、ものすごくまろやかに。檸檬堂は全4種類で、これがスタンダードなのですが、レモン感とまろやかさのバランスがお見事!
たま めっちゃおいしい? レモンサワーというよりはレモネードみたい。ジュース感覚でグビグビ飲めちゃう。
──続いては「檸檬堂 鬼レモン」。
たま ストロング系なのに、全然お酒っぽくなくて、とても飲みやすいです。しかも、レモンの味と香りがガツン!
レモン 缶チューハイとしては前代未聞のレモン果汁17%配合を実現して、抜群のレモン感があっておいしいです。
──お次は、超定番の「氷結 シチリア産レモン」。
たま レモン感、甘さ、清涼感と、すべてがバランスいい。飽きがこないので、ずーっと飲めちゃいますね。
レモン クセが少ないところも万人受けする理由です。ロングセラーだけあります。
──次は、ストロング系の4番打者「-196℃ ストロングゼロ ダブルレモン」。実は、缶チューハイのブランド別の出荷数ですが、2002年から17年まで「氷結」がトップだったんです。ところが、18年はこの「-196℃」シリーズが堂々の出荷数1位に!
レモン 果実を丸ごと-196℃で瞬間凍結していて、レモンの酸味や甘みがそのままストレートにくるんです。特に、後味がすごくいい。
たま 度数が高くても口当たりがいいのでスイスイ飲めちゃう。安定のおいしさです。
──続いては「ハイサワー缶 レモンチューハイ」。第1次ブームの立役者です。
レモン 強炭酸で味はスッキリ系で、いかにも昭和のレモンサワーというイメージ。
たま いい意味で、お酒ってこうだよなって感じです。浅草のホッピー通りで、もつ焼きを片手に飲みたいですね。
──同じく、ロングセラーの「タカラcanチューハイ レモン」。84年に発売された日本初の缶チューハイです。
レモン 長年愛されてきただけあって、すーっと飲めてトゲがない。アルコール度数が8%もあるとは思えないアタリの優しさもありますね。
たま お酒感が少ないから、どんどん飲めちゃう。酸味もマイルドだから、どんな料理と一緒に飲んでも絶対に邪魔しないですね。これはいい?
──次は「寶(たから) 極上レモンサワー つけ込み塩レモン」。
レモン 塩レモンといってもしょっぱさはなくて、塩でレモンのコクと酸味を増しているイメージ。酸っぱい系が好きな人にはたまりませんね。
たま 強炭酸でスッキリ風味なので、唐揚げとは抜群に合います。というか、揚げ物全般にバッチリ合いそう?
──ストロング系で注目度抜群なのは「サッポロチューハイ99.99(フオーナイン) クリアレモン」。
レモン 純度99.99%のウオッカを使用して、スッキリした飲み口とクリアな味わいを実現。酒飲みユーザーにめちゃくちゃ支持されています。
たま 私は箱買いしていました(笑)。お酒感がしっかりあるのにすごくサッパリしてるので、朝昼晩どのタイミングでも飲めちゃうんですよね。
──いや、普通は朝から飲まないです(笑)。次は「こだわり酒場 レモンサワー」。
レモン レモンの味を引き立てるために、複数の原料酒を独自の配合でブレンドして作られています。これもスッキリ系で甘さ控えめですね。若い世代を中心に大人気です。
たま ちゃんとレモン感があって甘さ控えめで、これもどんな料理にも合いますね。
──続いては、逆さ缶の元祖「キリン本搾りチューハイ レモン」。逆さ缶とは、飲む前に缶を逆さにして果汁を全体に行き渡らせる仕様のこと。
レモン この「本搾り」は、果汁とお酒だけでできているんです。糖類なども無添加で、つまり焼酎、ソーダ、レモンで作るお店のサワーに限りなく近いんです。なのでドハマリするリピーターが多数!
たま 果汁12%だけど味はとがってなくて、お刺し身にも合う繊細なレモンサワーです。
──同じく、逆さ缶から「アサヒ贅沢搾り レモン」。
レモン レモンを丸ごと1個分使っているので、かなりフルーティ。口に残る後味も生レモンサワーのそれですね。
たま 酸味はトップクラスですが、全然いやみがないから飲みやすい。グラスに注いだときに、ぱっと広がるレモンの香りも◎。
──もうひとつ逆さ缶からは「サッポロ レモン・ザ・リッチ 濃い味レモン」。
レモン 果皮やパルプ(果汁を搾り取った後の繊維)などを別々に抽出して、独自で配合しているんです。だから味に立体感があるんですね。
たま レモンの香りとか苦味とか後味とかがきちんと再現されているので、パンチがあるのに飲みやすくておいしいです。女子受けもしそう?
──おふたりのオススメは?
たま 私は「檸檬堂」の鬼レモンですね。アルコール度数9%とは思えない飲みやすさと、ガツンとくるレモン感はかなりクセになります。
レモン 僕はスッキリ系なら「本搾り」で、レモン感なら「レモン・ザ・リッチ」。ともあれ、個性豊かな缶レモンサワーたちをぜひ!
●水樹たま
飲むことと食べることが大好きなグラビアアイドル。おっぱいとお尻に定評がある。かなりの酒豪で、レモンサワーは常に箱買いするレベル
●レモンザムライ
年間1000杯以上を飲むレモンサワー専門家。レモンサワー愛が高じて、現在は広島・瀬戸田レモンの販売やレモンサワースタンドも手がけている