独創的な料理を続々と開発している野島慎一郎氏

『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。

今回の"バカレシピ"は、「果汁グミ」を本物のミカンのサイズに改造した「超巨大! 本当の果汁グミ」!

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【今回の食材】
・果汁グミ 温州みかん 4袋 ・ブレスケア 1粒

野島 今回は明治「果汁グミ」の温州みかん味を使うバカレシピです。

助手 果汁感強めでグミのなかでも特に味が本物っぽいスよね。

野島 味だけじゃなく粒の形も本物のミカンっぽいんですよ。ということは、ちょっと手を加えたら本物のミカン1個と同じサイズに魔改造できるはず。

助手 粒を合体させて特大サイズにするってことか! 意味はないけどロマンはあるッス!

(1)溶かす! 鍋に果汁グミを入れ、木べらなどを使ってしっかりかき混ぜながら弱火でじっくりと溶かす。80℃以上になるとグミの歯応えが落ちるため、面倒でも弱火で丁寧にかき混ぜよう

野島 それでは大量の果汁グミを溶かして液状にしますよ。そしてその間にわれわれはこれを食べておきましょう。

助手 これは雪見だいふく!? いったい何に使うんスか?

(2)流し込む! 雪見だいふくの容器の内側にサラダ油を塗り、そこに溶かした果汁グミを流し込もう。油の塗りが甘いと容器にくっついて取り出せなくなってしまうので要注意だ

野島 雪見だいふくの容器ってミカン半個とほぼ同じサイズなんですよ。ここに溶かしたグミを流し込み、2個を合体させれば本物のサイズのミカンができあがるというわけです。

助手 本当だ。よく発見したな。

野島 溶かしたグミを容器に流し込んだら、冷蔵庫に入れて固まるのを待ちます。酒でも飲みながらのんびり待機しますか。

助手 後半グダグダになるからダメ! おとなしく待てって!

(3)合体! 冷蔵庫に入れてグミを固めたら、容器から取り出して2個を合体させよう。接着面には溶かしたグミをのりのように塗るか、接着面を直接温めて溶かしてから合体させる

野島 (2時間後)さてさて、いい感じに固まったので2個のグミを合体させます。鍋に残っているグミをまた温め、のりの代わりにしてくっつけましょう。

助手 合体!! ウオオッ、見事にくっついた! でもこれじゃただのオレンジ色の球体ッス!

野島 仕上げにブレスケアを使いましょうか。これを頂上に一粒チョコンとのせると......

助手 緑色の"ヘタ"がついて完璧にミカンになった!

(4)完成!「超巨大! 本当の果汁グミ」

野島 果汁グミ4袋分を使った特大グミ! お菓子の家に憧れるチビッコなら興奮すること間違いなしの仕上がりだ。さあ、早速食べてみましょうか。

助手 グワッ、硬すぎる!! まるでスーパーボールにかぶりついているかのようッス!!

野島 こりゃアゴの筋肉を鍛えられそうだ......あっ、でも噛めば噛むほど味が広がっていくぞ。

助手 ほんとだ! 味はまったく劣化してないッス。ブレスケアのミント味もなかなかイイ!

(5)食べる! 頂上にブレスケアをひと粒のせたら本物のミカンサイズの果汁グミの完成だ。ワイルドにかぶりついて食べるのが醍醐味だが、歯の詰め物や差し歯がある人は細心の注意を払うこと

野島 見た目のインパクトも抜群だし、そのまま自由研究のネタにも使えそうだ。よし、早速小学校に売り込みに行きますか!

助手 夢が広がるッス! しかし果汁グミはウマいッスね。食べ始めたら止まらないッス。

野島 差し歯とか詰め物が一気に全部取れるくらいの弾力があるから気をつけて食べてね。

助手 それを先に言え! っていうかそんな危険なものを小学校に売り込もうとすんな!!

●野島慎一郎(のじま・しんいちろう) 
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社) 。YouTube『のじまちゃんねる』

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