『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。
今回の"バカレシピ"は、冷凍の汁なし担々麺をベースに立川マシマシのマシライスを使い、アブラとニンニク爆マシの麺料理にアレンジした「マシライスソースの汁なし担々麺」!
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【今回の食材】
・立川マシマシ ウマ汁こってりマシライス 1個 ・つまみにんにく(セブンプレミアム) 適量 ・水溶き片栗粉 ・冷凍汁なし担々麺 1個
野島 助手くん、これはもう食べましたか? 日清から発売された立川マシマシのマシライス。
助手 もちろんッス! でも本物と比べるとやや物足りない感があるッスね......。
野島 インスタントであのパンチ力の完全再現を期待するのは酷ですよ。ここまで豚のアブラのうま味とニンニクをガツンと効かせたものがコンビニで買えるなんて、もはや革命! 部屋中にニンニク臭が立ちこめるレベルですから!!
助手 今回は本物のマシライスに寄せるバカレシピッスか?
野島 残念ながらあの味を完全再現するには相当な料理スキルが必要。われわれには無理!
助手 ぎゃふん!
野島 しかしこのマシライスはまるでアブラとニンニクの宝石箱。使わない手はありません。というわけで冷凍の汁なし担々麺を用意しました。
助手 どういうわけだよ!
野島 今回は汁なし担々麺をベースにマシライスを使い、アブラとニンニク爆マシの麺料理にアレンジしていきます。
助手 マシライスのスープでもぶっかけるんスか? スープだけを取り出すのは大変そうッス。
野島 まあ見ててください。マシライスは熱湯を注いで5分でご飯粒が柔らかくなりますが、待ち時間が短いと芯の残った食感になるんですね。これを有効利用します。なので2~3分経過時点で全体をかき混ぜたら、水溶き片栗粉を投入!
助手 わっ、マシライス全体がドロドロになったッス!
野島 マシライスを強引に"マシソース"にしました。これを加熱した汁なし担々麺にぶっかけ、さらにセブンのつまみにんにくを砕いて振りかけたら完成です。さあ、食べてみて!
助手 グワァァッ!! なんじゃこりゃ!! 麺に絡みつくご飯粒の食感がひき肉みたいッス! 肉たっぷりのジャージャー麺のような......いや、それとも全然違う! まろやかだけど刺激的で、初体験のウマさッス! この世にまだこんなにウマい麺料理が存在していたとは......!!
野島 意外と味はしょっぱくならず、豚とニンニクのうま味がガツンとブーストされます。これが汁なし担々麺に最高に合う!
助手 こりゃあ興奮するほどウマい! 興奮したら汗と鼻水が出てきたッス。あれっ、味がだんだんしょっぱくなってきたぞ。食べているうちに味変することまで計算されているとは!
野島 麺に鼻水がダラダラ垂れてますよ! きたねえ!! ニンニクと花椒(かしょう)で刺激MAXなので気をつけて食べてくださいね。
●野島慎一郎(のじま・しんいちろう)
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社)。YouTube『のじまちゃんねる』