独創的な料理を続々と開発している野島慎一郎氏

『週刊プレイボーイ』で「激ウマ!! バカレシピ研究所」を連載中のB級フード研究家・野島慎一郎(のじま・しんいちろう)さん。

今回の"バカレシピ"は、『明星 一平ちゃん 夜店の焼そば』のからしマヨネーズのポテンシャルの高さを証明する「からしマヨ増量! シュウマイMIX一平ちゃん」!

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【今回の食材】
・明星 一平ちゃん 夜店の焼そば 1個 ・肉焼売(ローソン)1パック ・からし

野島 明星食品は今年70周年だそうで、70周年記念の一平ちゃんなんてものが発売されました。明星食品の70年を代表する一品に一平ちゃんが選ばれるなんて感慨深いですねえ。

助手 70周年ってスゴッ!

野島 ところが70周年記念の一平ちゃんを食べてみたら正直物足りなかった。からしマヨネーズの代わりに縁起のいい紅白のマヨが使われていたんだけど、やっぱりからしマヨがあってこその一平ちゃんでしょう!

助手 完全同意!

野島 そこで今回はからしマヨのポテンシャルの高さを証明すべく、一平ちゃんの激ウマバカレシピを紹介していきますよ。

助手 ぜひお願いします!

(1)入れる! 一平ちゃんを開封し、麺とフタの隙間に冷凍肉焼売を詰め込む。熱湯で焼売は解凍されるが、アツアツの状態で食べたい場合はあらかじめ焼売をレンチンして温めてから入れよう

(2)注ぐ! 続いてお湯を沸騰させたらすぐに一平ちゃんの容器に注ぐ。焼売の上からたっぷりと熱湯をかけ、容器の目安の線を越えて限界ギリギリまで注ごう。湯ぎり時にはやけどに注意

野島 まずは一平ちゃんのカップを開けたら隙間に凍ったままの肉焼売を詰め込み、その上からたっぷり熱湯を注いじゃう!

助手 わっ、焼売を冷凍のままブチ込んじゃうんだ。焼売が容器からはみ出しまくってるぞ!

野島 もちろん温めてから入れてもいいんですけど、こっちのほうが楽でしょ。どうせ最後にはかき混ぜてグチャグチャになるので、強引に押し込めばOK!

助手 潰しちゃうのかよ! 焼売工場の人たちに謝れ!

(3)混ぜる! 湯ぎりをしたらソースをかけ、箸で焼売を潰すようにしながら全体をしっかりとかき混ぜよう。ソースがなじんだら、からしマヨネーズとふりかけをかければ完成だ

野島 3分たったらお湯をきり、ソースを入れて焼売を潰しながらかき混ぜます。グチャグチャグチャグチャッー!!

助手 っていうかこれ、掲載できないビジュアルだろ! でも香りだけはアリかも!?

(4)からし! そのまま食べてもぶっちぎりでウマいが、お好みでからしを追加するとなおよし。焼売でまろやかになった味がビシッと引き締まる。辛すぎた場合はマヨネーズで中和しよう

(5)完成!「からしマヨ増量! シュウマイMIX一平ちゃん」

野島 潰したことで焼売の香りが広がったのですね。最後にからしマヨをかけたら完成です。

助手 香りはいい感じなのに見た目は完全にアウト。こりゃひどい!

野島 どうせ食べたら口の中でグチャグチャになるんですから見た目は気にしなさんな。なんなら目隠しして食べてみて!

助手 ヌホッー!! ジューシーな肉がたっぷり入った贅沢(ぜいたく)焼きそばだ! しかも肉の味がソースともからしマヨとも最高に合うッス!! 焼売の皮も麺と一体化してるし、こりゃ焼売潰したの大正解ですわ!

野島 さらにからしを足すと味が引き締まるのでオススメです。

助手 ウマッ!! こんなにからしが合う食べ物ってなかなかないッスよ。これはさらに天かすも入れてザクザク食感のこってり風味で食いたくなるッスね!

野島 それにしても明星食品さん、70周年おめでとうございます。われわれも70周年を目指して気合いを入れますか。残ったからしを一気飲みするぞ!

助手 バカかよ! そんなことしたら逆に寿命が縮むわ!!

●野島慎一郎(のじま・しんいちろう) 
ライター、マンガ家、B級フード研究家。独創的な料理を続々と開発している。著書『世界一美味しい「どん二郎」の作り方』(宝島社)。YouTube『のじまちゃんねる』

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