夏の熱いなか、マスクを着用する生活はちょっと面倒だ。だが考えてみてほしい。今年はそのおかげで(!?)、ウマいけど翌日のにおいが気になって躊躇してしまうニンニク料理を思いっきり食べられるということを!
そこで、ニンニクがLoveすぎる"ニンニクバカ"たちにオススメ料理やニンニクの思い出などを聞いてみた! 第1回は、アウトドア系ニンニク野郎、バイきんぐ・西村瑞樹(にしむら・みずき)氏が登場!
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「ラーメン屋とかに、ニンニクを搾る道具があるじゃないですか。あれが自宅にあります。搾りたてのニンニクの汁は風味が格段に違いますから。食べた翌日のにおいですか? うーん、気にしたことないですね。だってニンニクって、めちゃめちゃうまいじゃないですか」
誰もが気にするにおいを気に留めないとは。さすが『水曜日のダウンタウン』などのバラエティ番組で化け物ぶりを発揮する男ならではだ。
――料理を作るのは昔から好きだったんですか?
「昔は全然作りませんでした。15年ぐらい前かな。パスタ屋でバイトをしてた時期があったんですけど、厨房で料理を作りながら『パスタソースってこんなに簡単に作れるんだ』と気づいたんです。家に帰って再現してみたら簡単だし、市販のソースをかけるよりうまかった。それでいろんなパスタを作ってみようと。
パスタってペペロンチーノとかイカスミとか、ニンニクを使うものがたくさんあるじゃないですか。そういったソースにニンニクを入れていくうちにどんどんニンニクに魅せられて......。おかげで、わが家のキッチンには、ネットにニンニクを2、3玉入れたものが常にぶら下がっています」
――趣味のキャンプのときも、ニンニク料理を作ることが多い?
「そうですね。キャンプでの料理は、家で作ってうまかったものを外でも作ってみようという感じなので、キャンプならではというものはあまりないんですが、朝ご飯の定番は『ニンニクTKG』ですね」
――TKGということは、卵かけご飯?
「そうです。前の晩にみりん、酒、醤油で作ったつけ汁に生卵の卵黄、ニンニクスライス、鷹の爪(赤唐辛子)を入れて、クーラーボックスでひと晩寝かせます。翌朝、炊きたてご飯にエキスを吸った卵黄をのせて、ちぎった韓国のりをまぶして、ご飯の周りにつけ汁を回しかければ出来上がり。ニンニクの風味が効いた、最高の朝ご飯です!」
――パワフルな朝食ですね。
「夜、お酒と一緒に味わいたいのは『枝豆のガーリック炒め』。ごま油の風味とニンニクの風味が一体となった枝豆が酒に合う! 冷凍の枝豆を使うと手軽に作れます。
あとは、キャンプっぽいものだと『ニンニクサーディン』かな。オイルサーディンってあるじゃないですか。小さいイワシが油漬けにされている缶詰。あれの油を半分ぐらい捨てて、おろしニンニクのチューブ1㎝ぐらいと、ナンプラー、オイスターソースを小さじ1杯ずつ入れて、缶ごと火にかけたら出来上がり。
家で作るときはフライパンに出して、ホウレンソウと一緒に炒めるとちゃんとしたおかずになります。ちなみに僕がキャンプで作るときはニンニクチューブを2㎝ぐらい入れてます」
――マスクを常につけている今年は、ニンニク料理を好きなだけ食べられるので、西村さんオススメの料理を作って食べまくります!
「においって、そんなに気になるものなんですか? そういえば、うちの奥さんも平日の夜に『ニンニク料理を作ろうと思うけど食べる?』と言うと、やんわりと断ってくるけど......僕は次の日に仕事があっても、食べたくなったらいつでも食べますけどね。仕事先でニンニクのにおいで怒られたことないしなぁ(笑)」
●西村瑞樹(にしむら・みずき)
1977年4月23日生まれ。1996年に小峠英二と共にバイきんぐを結成し、2012年キングオブコントで優勝。趣味はキャンプと料理。大自然の中で野営する模様をYouTube『CAMP西村チャンネル』で配信している