コロナで家にいる時間が増え、おのずと家事をする機会も増えたという人も多いはず。ただ、やっただけで満足している夫に妻のイライラが爆発寸前ということもあるようだ。いったい、どんなところに地雷があるのか探ってみた!
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■新たなる夫婦問題が勃発!
おうち時間が増えたことにより、夫婦で、あるいは同棲相手と家で過ごす時間も長くなっている。絆も深まっているのかと思いきや、実は新たな問題が起きていると語るのは、夫婦問題に詳しい恋愛アドバイザーの田中絵音(たなか・えのん)氏。
「『コロナ離婚』という言葉にも象徴されるように、夫婦が一緒にいる時間の長さと比例して、日常生活でのすれ違いによるケンカも増えています。
特に、時間ができた夫が家事をし始め、そのクオリティの低さに対してイライラをためている妻が増加中。これまで夫婦問題の筆頭格は『不倫』でしたが、今は『家事に対するすれ違い』が大きなテーマになっているといえます」
さらに、こんな予測も。
「最近では『リコカツ』(TBS系)のように生活のすれ違いをテーマにした離婚ドラマや『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ/フジテレビ系)のように離婚をポジティブに描くドラマも多数放映されています。
これは、離婚が現代女性にとって身近なものになっていることの表れ。働く女性が多い今の時代、自分の意思で離婚した人は『自立したカッコいい存在』だと認識されつつもあります。ストレスフリーに自分らしく生きるため、夫婦間に大きな事件がなくても、ささいなすれ違いで離婚を考える女性はこれから増えるかもしれません」(田中氏)
これは見過ごせない危機! では、女性たちは男がする家事のどんな場面に腹を立てているのだろうか。平和な生活のためにも、女性側の言い分を聞いてみよう!
■細かいミスが気になってイラッ
最も多かったのは、家事の細かいミスに腹が立つという声。
「夫が洗濯物を干すと、しわを伸ばさないからシャツはシワシワ、ハンガーも適当に選んでサイズの合っていないもので干すからTシャツは形崩れ、ポケットを裏返さないからズボンは生乾きと仕上がりがひどい」(32歳)
「食器洗いがとても雑。炊飯器のふたには米がこびりついているし、順番を気にせず油モノから洗うから全体的に食器が油っぽくなる。キュッキュと音が鳴るまで洗ってほしい」(37歳)
「夜、夫にお願いしている30分刻みの洗濯機の仕上がり予約設定。なぜかいつもミスる。起床する6時30分までには洗濯が終わっている状態がいいのに、6時50分とか遅い時間になっている。朝のルーティンが崩れるのは死活問題なのに、わかっていない」(29歳)
これくらいで......と思うようなことでも、妻の不満はジワジワたまっていると肝に銘じておこう。
■間違ってないけどあと一歩
続いて、ミスはしていないけど、あと一歩足りないのが絶妙にムカつくという嘆き。
「コロナ以降、家事分担が進んだわが家。風呂掃除は夫の担当。しかし、浴槽と床しか洗っていないことが発覚。先日、排水口を開けてみたら髪の毛がびっしり。カビも生えていて驚愕! 担当者なら細部まで責任を持って!」(37歳)
「夫に食器洗いを任せるとスポンジ、排水口に食べカスなどの生ゴミが残ったまま、シンクも水滴まみれで終了。その後の掃除まではしてくれない。よくこんなに汚れを放置できるなと思う」(30歳)
「夫だけテレワークで家にいるので、『雨が降りそうだったら洗濯物取り込んでおいて』とお願いしている。確かに夫のおかげで雨のタイミングを細かく気にする心配はなくなったが、やるのは本当にベランダから部屋の中に入れるだけ。畳む&片づけは絶対にしない」(29歳)
「最近、3日に1回くらい率先して掃除機をかけてくれる夫。でも、イスなどは動かさず、見えている部分しかかけない。だから夫の掃除は約3分で終わる。そりゃこの程度なら率先してやるわと思う」(30歳)
「ゴミ捨てを、『台所にある大きなゴミ箱の袋を玄関から外に運ぶだけの作業』だと思っている。家中のゴミ箱からゴミを集めてほしいし、その全部を新しい袋にセットし直すというのを全部やって『ゴミ捨て』ということをわかっていない」(29歳)
「最近、テレワークの合間に買い物に行ってくれる夫。エコバッグを持たないで行くのはまだ許せます。ただ、だとしたら入れてきたレジ袋を再利用したいのに、夫は買い物から帰ると豪快に破いて中身を開けるので使えない。よけいなゴミが増えるだけです」(33歳)
あと少しの気遣いで、評価が天と地の差になることもあるようだ。